立教大学は、一般に総合型選抜にあたる入試を「自由選抜入試」(12学部すべて)、「国際コース選抜入試」、「アスリート選抜入試」の名称で行っています。中心となる自由選抜入試は、評定平均の条件が学科により「なし」から「4.0以上」まで、英語の基準も「資格不要・スコア提出のみ」から英検CSE2,400以上までと大きく違います。自由選抜入試と国際コース選抜入試の要項は「他大学との併願は妨げません」としています。
(2026年11月更新) 本記事は、立教大学の「2027年度 自由選抜入試要項」「国際コース選抜入試要項」「アスリート選抜入試要項」と2026年度入試結果をもとに作成しています。入試情報は公開情報/大学公式をもとに作成しています。最新情報は必ず大学公式でご確認ください。

立教大学の総合型選抜にはどんな入試がある?
立教大学の総合型選抜にあたる入試は3種類です。立教大学の要項は「総合型選抜」という言葉を使っておらず、自由選抜入試を「自己推薦型の入試」と説明しています。
入試 | 対象 | 2027年度の募集人員 |
|---|---|---|
自由選抜入試 | 12学部すべて(学科・専修ごとに募集) | 学科により若干名〜30名程度 |
国際コース選抜入試 | 法学部国際ビジネス法学科グローバルコース/異文化コミュニケーション学部 Dual Language Pathway/グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP) | 15名程度/15名程度/12名程度 |
アスリート選抜入試 | 全学部(要項で指定された競技種目) | 各学科(専修)若干名 |
(出典:立教大学 2027年度 各入試要項)
自由選抜入試の主な募集人員は、経済学部が3学科で20名程度、法学部が3学科で8名程度、社会学部が各学科5名程度、観光学部が各学科9名程度、スポーツウエルネス学部・環境学部が各30名程度で、合格者数が募集人員を下回ることもあります。
立教大学の総合型選抜の倍率は?【2026年度入試】
立教大学は自由選抜入試などの志願者数・書類選考合格者数・合格者数を公表していますが、倍率は示していません。以下は志願者数÷合格者数で本記事が計算した値です。
自由選抜入試(2026年度) | 志願者数 | 書類選考合格 | 合格者数 | 倍率(計算値) |
|---|---|---|---|---|
社会学部(3学科計) | 339 | 53 | 21 | 16.1倍 |
異文化コミュニケーション学部 方式A | 252 | 53 | 25 | 10.1倍 |
観光学部(2学科計) | 160 | 24 | 20 | 8.0倍 |
経済学部(3学科計) | 218 | 69 | 30 | 7.3倍 |
法学部(3学科計) | 129 | 39 | 20 | 6.5倍 |
コミュニティ福祉学部(2学科計) | 117 | 38 | 24 | 4.9倍 |
スポーツウエルネス学部 | 216 | 90 | 46 | 4.7倍 |
現代心理学部(2学科計) | 229 | 99 | 50 | 4.6倍 |
理学部(4学科計) | 62 | 35 | 16 | 3.9倍 |
文学部(全学科計) | 340 | 110 | 94 | 3.6倍 |
経営学部(全方式計) | 329 | 142 | 96 | 3.4倍 |
環境学部 | 192 | 82 | 59 | 3.3倍 |
自由選抜入試 全体 | 2,612 | 848 | 508 | 5.1倍 |
(出典:立教大学 2026年度入試結果)
学科ごとの差は大きく、社会学部社会学科は19.9倍、法学部政治学科は10.4倍、経営学部の方式A資格Ⅱ(経営学科)は131人中3人の合格でした。一方、文学部史学科は1.6倍、経営学部の方式A資格Ⅲ(国際経営学科)は1.5倍です。国際コース選抜入試は、Dual Language Pathwayが6.0倍、GLAPが3.5倍、法学部グローバルコースが1.6倍でした。
立教大学の総合型選抜の条件は?評定はいる?
自由選抜入試の評定平均(全体)の条件は、学科・方式ごとに「条件なし」「3.5以上」「3.8以上」「4.0以上」の4段階に分かれます。英語資格の基準も学科で違います(英検はCSEスコア)。
評定平均の条件 | 主な学科・方式 | 英語の条件(例) |
|---|---|---|
条件なし | 経済学部、社会学部、異文化コミュニケーション学部(方式A・B)、文学部ドイツ文学・フランス文学専修、経営学部 方式B(国際バカロレア資格が必要) | 経済・社会は英検1,950以上、異文化方式Aは英検2,300以上か他言語の検定、独・仏文学専修は英語資格不要 |
3.5以上 | 現代心理学部、スポーツウエルネス学部 | スコア提出のみ(心理学科の資格Ⅴは英検2,300以上) |
3.8以上 | 理学部、法学部、観光学部、コミュニティ福祉学部、環境学部、経営学部 方式A資格Ⅰ、文学部キリスト教学科・日本文学・文芸思想専修・史学科 | 理・法・環境・コミ福はスコア提出のみ(コミ福の資格Ⅱは英検2,300以上など)、観光は英検1,950以上、史学科は英検2,067以上など |
4.0以上 | 文学部英米文学専修・教育学科、経営学部 方式A資格Ⅱ・Ⅲ | 英米文学は英検2,300以上、経営の資格Ⅲは英検2,400以上 |
(出典:立教大学 2027年度 自由選抜入試要項。評定は卒業見込み者は3年1学期まで)
評定のほかに、多くの学科は活動歴の条件を「いずれか」で課しています。例えば法学部は、学術・文化・芸術で都道府県レベル以上の上位入賞、スポーツで都道府県レベル以上のベスト8以上、海外の高校で2学年以上の修了のいずれかが必要です。理学部は数学Ⅲなどの履修に加えて、指定科目の評定4.5以上かコンテストの入賞などのいずれかが必要です。日本文学・文芸思想専修は国語4.0以上などの教科別の条件もあります。
既卒生の扱いも3通りあります。
- 卒業年の制限なし:経済・社会・環境学部、文学部(史学科を除く)など
- 2025年4月以降の卒業者まで:文学部史学科、異文化コミュニケーション学部 方式B、スポーツウエルネス学部
- 2026年4月〜2027年3月卒業(見込み)のみ:理・法・観光・コミュニティ福祉・現代心理学部、経営学部 方式A、異文化コミュニケーション学部 方式A
立教大学の総合型選抜は併願できる?専願?
立教大学の自由選抜入試と国際コース選抜入試は、要項のよくある質問で「他大学との併願は妨げません」としており、合格したら入学することを確約させる記載はありません。
- 自由選抜入試は1学科(専修)だけに出願できる
- 一般入試・大学入学共通テスト利用入試には出願できる
- 自由選抜入試と国際コース選抜入試は、第2次選考が11月14日の学部なら併願できる(異文化方式B・理学部生命理学科・スポーツウエルネス学部は不可)
- アスリート選抜入試は7学科(専修)まで出願できる。他大学との併願の扱いは要項に書かれていない
立教大学の総合型選抜の試験内容と日程は?
2027年度の自由選抜入試と国際コース選抜入試は、9月1日〜10日に出願、10月30日に第1次選考(書類)の合格発表が済み、2026年11月2日時点では第2次選考の前です。文学部ドイツ文学・フランス文学専修は第1次選考がなく、11月14日の選考日に筆記と面接を行います。アスリート選抜入試は10月4日に第2次選考を行い、11月2日が最終合格発表でした。
入試 | 第2次選考 | 最終合格発表 |
|---|---|---|
自由選抜入試 | 11月14日(異文化方式Bとスポーツウエルネス学部の2日目は11月15日、理学部生命理学科は14日か15日のどちらかを大学が指定) | 12月7日 |
国際コース選抜入試 | 11月15日 | 12月7日(GLAPは欠員補充の第2回発表が12月17日) |
アスリート選抜入試 | 10月4日 | 11月2日 |
(出典:立教大学 2027年度 各入試要項)
自由選抜入試の第2次選考は、学科により「面接のみ」と「筆記+面接」に分かれます。
第2次選考 | 主な学科・方式 |
|---|---|
面接のみ | 法学部、環境学部、文学部日本文学・文芸思想専修・史学科、経営学部 方式A資格Ⅰ・Ⅱ、現代心理学部映像身体学科、理学部生命理学科 |
小論文・英作文など+面接 | 経済学部(総合科目90分)、社会学部(小論文90分+自由研究の口頭発表)、観光学部、異文化方式A、現代心理学部心理学科、理学部数学科・物理学科・化学科(小論文90分)、文学部英米文学専修(英作文75分)など |
過去問は、立教大学が2026年度特別入試の問題と出題意図(一部は解答例も)を公式サイトで公開しています。
2028年度入試で変わることは?
高校2年生が受ける2028年度入試について、立教大学は総合型選抜にあたる入試で次の変更を予告しています(立教大学「入試の主な変更点」、2026年8月25日更新)。
変更点 | 内容 |
|---|---|
GTEC CBTタイプが使えなくなる | 自由選抜・国際コース選抜・アスリート選抜などが対象。GTEC検定版は引き続き利用可 |
異文化コミュニケーション学部 方式B | 国際協力専門コース(資格Ⅳ)を削除し、資格Ⅰ〜Ⅲの3つに |
経済学部 自由選抜入試に方式Bを新設 | 会計ファイナンス学科で若干名。日商簿記2級以上と英検1,950以上などが条件。従来の方式Aも継続 |
総合型選抜と一般選抜はどう両立する?
立教大学の自由選抜入試は、社会学部が約16倍、合格者が数人の学科もあり、合格できるとは限りません。最終合格発表(12月7日)のあとに一般入試の出願(2027年1月6日〜)が始まるため、一般選抜の勉強を止めない計画にするのが安全です。
- 高2のうちに、志望学科の評定・英語・活動歴の条件と既卒の扱いを要項で確認する
- 英語資格は高3の夏までに基準スコアを取る
- 志望理由書と活動の証明書類を準備し、9月上旬の出願に間に合わせる
- 第2次選考の準備と並行して、一般入試の対策を続ける
立教大学の一般入試には英語の試験がなく(文学部の2月11日の日程を除く)、英語資格・検定試験のスコアなどを大学独自に得点化します。自由選抜入試のために取った英検のスコアは、一般入試でも使えます。詳しくは立教大学の英検スコアの換算、日程は立教大学 入試日程、得点の目安は立教大学の合格最低点、勉強の順番は立教大学の参考書ルートで確認できます。総合型選抜の準備は、総合型選抜とは?対策はいつから始める?、志望理由書の書き方、面接対策、小論文の書き方で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 立教大学の総合型選抜の倍率はどのくらいですか?
2026年度の自由選抜入試全体は、志願者2,612人に対して合格者508人で、計算すると5.1倍でした。社会学部16.1倍、異文化コミュニケーション学部方式A10.1倍など、学部で大きく違います。
Q2. 立教大学の総合型選抜で評定なしで出願できる学部は?
2027年度の自由選抜入試では、経済学部、社会学部、異文化コミュニケーション学部(方式A・B)、文学部ドイツ文学・フランス文学専修、経営学部方式Bに評定平均の条件がありません。ただし英語などの条件があり、経営学部方式Bは国際バカロレア資格(IB Diploma)の取得が必要です。
Q3. 立教大学の総合型選抜は併願できますか?
自由選抜入試と国際コース選抜入試は、要項で「他大学との併願は妨げません」とされています。立教大学の中では、自由選抜入試は1学科だけに出願でき、一般入試・共通テスト利用入試にも出願できます。
Q4. 立教大学の総合型選抜に英検は必要ですか?
多くの学科で英語資格が必要です。基準は経済・社会学部が英検CSE1,950以上、英米文学専修が2,300以上、経営学部方式A資格Ⅲが2,400以上などです。法・理・環境学部などは基準点がなく、スコアの提出だけが必要です。
Q5. 立教大学の自由選抜入試の出願期間はいつですか?
2027年度は2026年9月1日〜9月10日でした(書類の送付は9月11日まで)。2028年度の入試要項は2027年6月に公開予定なので、日程はそこで確認しましょう。
Q6. 立教大学の総合型選抜の過去問はありますか?
あります。立教大学は2026年度特別入試の問題と出題意図を公式サイトで公開しています。経済学部の総合科目などは解答例も掲載されています。
まとめ|立教大学の総合型選抜の3つのポイント
- 立教大学の総合型選抜にあたる入試は、自由選抜入試(12学部)・国際コース選抜入試・アスリート選抜入試の3種類
- 自由選抜入試の評定の条件は「なし」〜4.0以上、英語は「資格不要・スコア提出のみ」〜英検2,400以上と学科で違い、既卒の扱いも3通り。自由選抜・国際コース選抜は他大学との併願を妨げない
- 2026年度の自由選抜入試は全体で5.1倍(計算値)。一般入試の英語得点化にも使える英検スコアを早めに取り、一般選抜と並行して準備する
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