成蹊大学の総合型選抜は、2027年度から「自己推薦型」(2026年度までの「AOマルデス入試」から名称変更)として、経済・経営・法・国際共創・理工の5学部で行われます。文学部は自己推薦型を実施しません。評定平均の基準はどの学部にもありませんが、合格したら必ず入学することが前提の入試で、成蹊大学内の学部併願もできません。
(2026年11月更新) 本記事は、成蹊大学の「2027年度 入学試験要項 総合型選抜(自己推薦型・帰国生特別受験・社会人特別受験)」と入試情報サイトS-NETをもとに作成しています。入試情報は公開情報/大学公式をもとに作成しています。最新情報は必ず大学公式でご確認ください。

成蹊大学の総合型選抜にはどんな入試がある?
成蹊大学の高校生向けの総合型選抜は「自己推薦型」で、2027年度は5学部・8学科(専攻)が合計81名を募集します(合計は本記事の計算)。
学部 | 学科・専攻 | 2027年度の募集人員 |
|---|---|---|
経済学部 | 経済数理学科 | 4名 |
経済学部 | 現代経済学科 | 10名 |
経営学部 | 総合経営学科 | 25名 |
法学部 | 法律学科 | 9名 |
法学部 | 政治学科 | 6名 |
国際共創学部 | 国際日本学専攻 | 5名 |
国際共創学部 | 環境サステナビリティ学専攻 | 7名 |
理工学部 | 理工学科(5専攻を一括で募集) | 15名 |
文学部 | ― | 自己推薦型の実施なし |
(出典:成蹊大学 2027年度 入学試験要項 総合型選抜)
理工学部は「理工学科」として出願し、データ数理・コンピュータ科学・機械システム・電気電子・応用化学の5専攻のどれに進むかは入学手続のときに選びます。要項には「審査結果によっては、合格者数が募集人員を下回る場合があります」と書かれています。
成蹊大学は2027年度に、書類と基礎学力試験で選ぶ「基礎学力型」を新しく始める予定でした。しかし、文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」で総合型選抜に面接による評価が必須とされたため、2026年7月1日に実施の取りやめを発表しました。予定していた募集人員は一般選抜に振り替えられています。
成蹊大学の総合型選抜の倍率は?【2026年度入試】
成蹊大学は総合型選抜の倍率を公表していません。以下は、要項に掲載された2026年度AOマルデス入試の結果(帰国生・社会人・外国人の区分を除く)から、志願者数÷最終合格者数で本記事が計算した値です。
学部・学科(2026年度) | 志願者数 | 一次合格 | 最終合格 | 倍率(計算値) |
|---|---|---|---|---|
経済学部 経済数理学科 | 5 | 4 | 3 | 1.7倍 |
経済学部 現代経済学科 | 18 | 13 | 10 | 1.8倍 |
経営学部 総合経営学科 | 132 | 93 | 31 | 4.3倍 |
法学部 法律学科 | 43 | 25 | 9 | 4.8倍 |
法学部 政治学科 | 52 | 34 | 9 | 5.8倍 |
国際共創学部 国際日本学専攻 | 59 | 18 | 14 | 4.2倍 |
国際共創学部 環境サステナビリティ学専攻 | 25 | 20 | 16 | 1.6倍 |
理工学部 理工学科 | 46 | 30 | 16 | 2.9倍 |
(出典:成蹊大学 2027年度 入学試験要項 総合型選抜「入試結果」)
志願者が最も多いのは経営学部で、2026年度は132人の志願に対して最終合格は31人でした。経営学部(一次合格93人→最終合格31人)や法学部政治学科(34人→9人)のように、二次で大きく絞られる学科もあります。年度による変動も大きく、2025年度は経営学部が130人中25人合格(5.2倍)、法学部政治学科が24人中18人合格(1.3倍)でした(同じ表からの計算値)。
成蹊大学の総合型選抜の条件は?評定はいる?
成蹊大学の自己推薦型には、評定平均(学習成績の状況)の基準がどの学部にもありません。調査書(高卒認定の合格者などはその合格成績証明書)は一次の書類審査で評価されます。学部ごとの出願要件は次のとおりです。
学部 | 学部別の出願要件 |
|---|---|
経済学部(両学科) | 英語外部検定(英検・TOEFL iBT・TOEIC L&R・IELTS・GTEC・TEAP・ケンブリッジ英検)のいずれかの成績を取得していること(最低スコアの記載なし) |
経済学部 経済数理学科(追加) | 数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱ・数学Bをすべて履修し、数学の修得単位数が合計13単位以上 |
経営学部・法学部・国際共創学部 | 学部別の要件なし |
理工学部 | 数学の修得単位数が合計14単位以上(旧教育課程は13単位以上)かつ理科が合計10単位以上 |
(出典:成蹊大学 2027年度 入学試験要項 総合型選抜)
全学部共通の条件は、成蹊大学で学ぶことを強く志望し「合格した場合は、必ず本学に入学する者」であること、2027年3月31日までに18歳に達することなどです。既卒生も出願でき、要項には「現役、既卒の区別は一切ありません」とあり、卒業年の上限は書かれていません。
経済学部の英語外部検定は、TOEFL ITP・TOEIC IPは使えず、IELTSはアカデミックのみです。活動実績を出願の必須条件にしている学部はなく、課外活動・ボランティア・資格などは活動報告書で評価されます。経済学部は実用数学技能検定・統計検定を「特に重要な評価対象」としています。
成蹊大学の総合型選抜は併願できる?専願?
成蹊大学の総合型選抜の紹介ページ(よくある質問)は、自己推薦型について「他大学との併願は可能ですが、本学に合格した場合は、入学手続きを進める必要があります」と説明しています。成蹊大学を第一志望とする入試なので、実質的には専願と考えて出願先を決めましょう。
- 成蹊大学の中での学部併願はできない(1学科・専攻のみ出願可)
- 総合型選抜の6区分のうち出願できるのは1区分だけ
- 他大学との併願は可能だが、成蹊大学に合格した場合は入学手続きを進める必要がある(総合型選抜の紹介ページ)
- 入学検定料は35,000円
自己推薦型には、入学手続を延ばせる制度の記載はありません。入学手続締切は経済・経営・国際共創・理工学部が2026年12月7日、法学部が12月18日です。
成蹊大学の総合型選抜の試験内容と日程は?
2027年度の出願期間は2026年9月23日〜10月7日で、すでに終わっています。一次はすべて書類審査、二次は学部ごとに筆記・討論・プレゼンなどを行います。
学部 | 一次合格発表 | 二次審査日 | 最終合格発表 |
|---|---|---|---|
経済・経営・国際共創・理工学部 | 11月6日 | 11月14日 | 11月20日 |
法学部 | 11月6日 | 11月28日 | 12月5日 |
(出典:成蹊大学 2027年度 入学試験要項 総合型選抜)
学部 | 一次(書類) | 二次審査 |
|---|---|---|
経済学部 | 調査書・志望理由書・活動報告書・課題レポート(1,200字程度)・英語資格の証明 | 事前学習確認審査(筆記40分)、発表審査(10分のプレゼンと質疑など約20分) |
経営学部 | 調査書・志望理由書・活動報告書、課題レポート(1,200字程度) | 総合分析力審査(筆記60分)、討論力審査(グループ討論) |
法学部 | 調査書・志望理由書・活動報告書・学修計画レポートなど | 基礎読解力審査(国語・マーク式75分)、討論力審査(グループ討論約60分) |
国際共創学部 | 調査書・志望理由書・活動報告書・英語外部検定の成績(取得者のみ)、課題レポート | 理解力・思考力審査(記述40分)、発表・質疑応答審査(約20分) |
理工学部 | 志望理由書・調査書・活動報告書など | 思考力審査(数学的思考力90分)、表現力審査(記述30分)、面接(30分程度・口頭試問を含む) |
経営学部の2027年度の課題テーマは「最低賃金の引き上げについて」で、二次のグループ討論も同じテーマです。法学部の基礎読解力審査は2027年度から新しく始まるため、過去問はありません。2026年度AOマルデス入試の問題は、法学部の討論テーマを含めて5学部分がS-NETで公開されています。
2028年度入試で変わることは?
高校2年生が受ける2028年度入試について、成蹊大学のS-NETや総合型選抜の要項には、総合型選抜の変更の予告は見当たりません(2026年11月2日時点)。取りやめになった基礎学力型を2028年度以降に実施するかどうかも公表されていません。
2027年度は、名称が「AOマルデス入試」から「自己推薦型」に変わり、文学部が実施しなくなり、法学部に基礎読解力審査が加わるなど、1年で大きく変わりました。高2生は、2027年春以降に公表される2028年度の要項で、実施学部と審査内容を必ず確認しましょう。
総合型選抜と一般選抜はどう両立する?
成蹊大学の自己推薦型は、合格したら入学が前提で、2026年度は法学部政治学科が約6倍でした。不合格だった場合に備えて、一般選抜の勉強を止めない計画にするのが安全です。
- 高2のうちに、志望学部の要項で出願要件(経済学部の英語外部検定、理工学部の数学・理科の単位数)を確認する
- 課題レポートのテーマが6月上旬に公開される学部は、夏休みに資料を集めて下書きする
- 一次合格発表(11月6日)から二次審査までの間は、討論・プレゼンの練習と一般選抜の勉強を並行する
- 最終合格発表(11月20日、法学部は12月5日)のあとも、不合格の場合に備えて一般選抜の対策を続ける
成蹊大学の一般選抜には、3教科型のA方式(2月10日〜14日)、2教科型で英語外部検定の換算点を使えるE方式(2月3日)、共通テスト利用のC方式などがあります。E方式の英検の換算は成蹊大学の英検利用、一般選抜の得点の目安は成蹊大学の合格最低点、学部選びは成蹊大学の穴場学部、勉強の順番は成蹊大学の参考書ルートで確認できます。総合型選抜の準備は、総合型選抜とは?対策はいつから始める?、志望理由書の書き方、面接対策、小論文の書き方で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 成蹊大学の総合型選抜の倍率はどのくらいですか?
2026年度AOマルデス入試の志願者数÷最終合格者数で計算すると、経営学部4.3倍、法学部法律学科4.8倍、政治学科5.8倍、理工学部2.9倍でした。成蹊大学は倍率そのものは公表していません。
Q2. 成蹊大学の総合型選抜に評定平均の条件はありますか?
ありません。2027年度の自己推薦型の要項には、どの学部にも評定平均の基準が書かれていません。ただし調査書は一次の書類審査で評価されます。
Q3. 成蹊大学の総合型選抜は併願できますか?
他大学との併願はできますが、成蹊大学に合格した場合は入学手続きを進める必要があります(総合型選抜の紹介ページ)。成蹊大学の中での学部併願はできず、出願できるのは1学科・専攻だけです。
Q4. 成蹊大学の総合型選抜の経営学部はどんな試験ですか?
一次は調査書などの書類と課題レポート(1,200字程度)、二次は筆記60分の総合分析力審査とグループ討論の討論力審査です。2027年度の課題テーマは「最低賃金の引き上げについて」です。
Q5. 成蹊大学のAOマルデス入試はなくなったのですか?
名称が変わりました。2026年度までの「AOマルデス入試」は、2027年度から「総合型選抜 自己推薦型」に名称変更されています。文学部は2027年度の自己推薦型を実施しません。
Q6. 成蹊大学の総合型選抜の過去問はありますか?
あります。2026年度AOマルデス入試の問題が、経済・経営・法・国際共創・理工の5学部分S-NETで公開されています。法学部の基礎読解力審査は2027年度の新設のため過去問はありません。
まとめ|成蹊大学の総合型選抜の3つのポイント
- 成蹊大学の総合型選抜は2027年度から「自己推薦型」。経済・経営・法・国際共創・理工の5学部で計81名を募集し、文学部は実施しない
- 評定平均の基準はないが、合格したら入学が前提で学内併願は不可。経済学部は英語外部検定、理工学部は数学・理科の単位数が条件
- 2026年度の倍率は計算値で1.6〜5.8倍。一般選抜のA方式・E方式の対策と並行して準備する
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