学習院大学の総合型選抜(AO)は全学部ではなく、2027年度は文学部哲学科・国際社会科学部国際社会科学科・国際文化交流学部英語コミュニケーション学科の3学科だけが実施します。3学科とも評定平均の基準はなく、他大学との併願もできます。国際社会科学科と英語コミュニケーション学科は英語資格が出願の必須条件です。
(2026年10月更新) 本記事は、学習院大学の「令和9(2027)年度 総合型選抜(AO)募集要項」(3学科)と、大学が公表している志願者・合格者数の推移をもとに作成しています。入試情報は公開情報/大学公式をもとに作成しています。最新情報は必ず大学公式でご確認ください。

学習院大学の総合型選抜にはどの学科がある?
学習院大学で一般の高校生が受けられる総合型選抜(AO)は、2027年度は3学部3学科です。文学部哲学科のAOは2027年度に新しく始まりました。
学部・学科 | 入試名 | 2027年度の募集人員 |
|---|---|---|
文学部 哲学科 | 総合型選抜(AO) | 哲学・思想史系 3名程度、美術史系 3名程度 |
国際社会科学部 国際社会科学科 | 総合型選抜(AO) | 20名 |
国際文化交流学部 英語コミュニケーション学科 | 総合型選抜(AO) | 若干名 |
(出典:学習院大学 令和9(2027)年度 総合型選抜(AO)募集要項)
法学部と経済学部は総合型選抜(AO)を実施していません。両学部が実施するのは学校推薦型選抜(公募制)で、こちらは第一志望で合格したら入学を確約する専願の入試です(法学部は政治学科のみ)。このほか、帰国生徒・外国人留学生・社会人などを対象にした総合型選抜もありますが、一般の高校生向けではありません。
国際文化交流学部は2026年4月に開設された学部です(学習院大学の入試サイトの案内による)。英語コミュニケーション学科の2025年度以前の入試結果は、学習院女子大学としての実績です。
学習院大学の総合型選抜の倍率は?【2026年度入試】
2026年度の倍率(志願者数÷合格者数の計算値)は、国際社会科学科が約2.3倍、英語コミュニケーション学科が13.0倍でした。学習院大学は志願者数・合格者数を公表していますが、倍率は公表していないため、以下は本記事で計算した値です。
学科 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率(計算値) |
|---|---|---|---|
国際社会科学部 国際社会科学科 | 130 | 57 | 約2.3倍 |
国際文化交流学部 英語コミュニケーション学科 | 117 | 9 | 13.0倍 |
文学部 哲学科 | ― | ― | 2027年度新設のため実績なし |
(出典:学習院大学「学部・学科、大学院研究科、専門職大学院の志願者・合格者・入学者数の推移」。大学公表の志願者数÷合格者数で計算。国際社会科学科は二段階選抜)
過去5年の推移を見ると、国際社会科学科は2.3〜4.1倍で推移しています。英語コミュニケーション学科は、学習院女子大学時代の2022〜2024年度は1.2〜1.5倍でしたが、同じく女子大学時代の2025年度に12.3倍、学習院大学となった2026年度は13.0倍でした。
年度 | 国際社会科学科(志願者/合格者) | 英語コミュニケーション学科(志願者/合格者) |
|---|---|---|
2022年度 | 105/44(2.4倍) | 12/8(1.5倍) |
2023年度 | 112/27(4.1倍) | 14/12(1.2倍) |
2024年度 | 109/40(2.7倍) | 22/19(1.2倍) |
2025年度 | 118/34(3.5倍) | 49/4(12.3倍) |
2026年度 | 130/57(2.3倍) | 117/9(13.0倍) |
(倍率はすべて志願者数÷合格者数の計算値)
学習院大学の総合型選抜の条件は?評定はいる?
学習院大学の総合型選抜(AO)は、3学科とも募集要項に評定平均(学習成績の状況)の基準がありません。代わりに、国際社会科学科と英語コミュニケーション学科では英語資格が必須です。
学科 | 評定の条件 | 英語資格 | 既卒の出願 |
|---|---|---|---|
文学部 哲学科 | なし | 不要(試験で英文読解あり) | 可(卒業年の制限なし) |
国際社会科学科 | なし | 必須(英検準1級合格かつCSE2304以上など) | 2025年3月以降に卒業した人まで |
英語コミュニケーション学科 | なし | 必須(TOEFL iBT・IELTS・TOEIC L&Rのいずれか) | 2025年3月以降に卒業した人まで |
(出典:各学科の令和9(2027)年度 総合型選抜(AO)募集要項)
英語資格は、どちらの学科も出願時に取得後2年以内のスコアが対象です。2027年度の基準は次のとおりです。
- 国際社会科学科(いずれか1つ):GTEC 1220以上(4技能のオフィシャルスコア)、英検準1級以上の合格かつCSE2304以上、TOEFL iBT 62以上(2026年1月21日以降の受験は3.5以上)、IELTS 5.5以上、TEAP 310以上、ケンブリッジ英語検定162以上、TOEIC L&R+S&W 910以上など
- 英語コミュニケーション学科(いずれか1つ):TOEFL iBT 50以上(2026年1月21日以降の受験は3.0以上)、IELTS 4.5以上、TOEIC L&R 600以上。英検・GTEC・TEAPは対象外
英語コミュニケーション学科で英検が使えない点に注意が必要です。英語コミュニケーション学科には、日本国籍または永住者・特別永住者であることという条件もあります。
学習院大学の総合型選抜は併願できる?専願?
学習院大学の総合型選抜(AO)は、3学科とも専願の条件がなく、他大学との併願ができます。学習院大学の総合型選抜の中で、他の試験区分や複数の学科を併願することもできます。
ただし、各学科の募集要項には「同一試験日の他の試験区分や他学科との併願はできません」とあります。第1次選考に合格した後の最終選考が、他の選考と同じ日になる場合も含みます。2027年度のAO3学科の試験日(11月21日・11月29日・12月5日)は互いに重なっていません。
入学手続の締切は、哲学科が2026年12月17日、国際社会科学科と英語コミュニケーション学科が2027年1月7日です。多くの大学の一般選抜の合格発表(2月以降)より前に締切が来るため、併願する場合は手続の判断を早めにする必要があります。
学習院大学の総合型選抜の試験内容と日程は?
2027年度の出願期間は3学科とも2026年10月19日〜23日(郵送必着)で、すでに終わっています。選考は、国際社会科学科だけが書類による第1次選考と最終選考の二段階で、ほかの2学科は1回の試験です。
学科 | 選考内容 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
文学部 哲学科 | 筆記試験(専門知識60分・英文読解60分)、面接(10分程度) | 2026年11月21日(土) | 12月4日(金) |
国際社会科学科 | 第1次:書類選考/最終:英語の筆記試験(90分)、英語と日本語の口頭試問 | 最終選考 12月5日(土) | 第1次 11月24日、最終 12月11日 |
英語コミュニケーション学科 | 小論文(英語・日本語、60分)、口頭試問(英語・日本語) | 2026年11月29日(日) | 12月16日(水) |
(出典:各学科の令和9(2027)年度 総合型選抜(AO)募集要項)
- 哲学科:専門知識の試験は、哲学・思想史系が西洋哲学史・東洋思想史・日本思想史、美術史系が西洋美術史・日本美術史から出題され、要項には「教科書範囲を超える発展的内容を含む」とあります。英文読解は辞書の持ち込みができません。
- 国際社会科学科:最終選考の筆記試験は、国際社会に関する英語の長文を英語で出題し、英語または日本語で解答します。出願書類として、志望理由書と大学4年間の計画表を提出します。
- 英語コミュニケーション学科:試験会場は目白キャンパスではなく戸山キャンパスです。
2028年度入試で変わることは?
高校2年生が受ける2028年度入試では、国際社会科学科のAOの英語資格の基準が変わります。英検は級の合格が不要になり、CSE2300以上が条件になります。
英語資格 | 2027年度 | 2028年度 |
|---|---|---|
英検 | 準1級以上合格かつCSE2304以上 | CSE2300以上 |
TOEFL iBT | 62以上(2026年1月21日以降の受験は3.5以上) | 72以上(2026年1月21日以降の受験は4.0以上) |
TOEIC L&R+S&W | 910以上 | 1095以上 |
GTEC | 1220以上 | 1180以上 |
TEAP | 310以上 | 309以上 |
ケンブリッジ英語検定 | 162以上 | 160以上 |
IELTS | 5.5以上 | 5.5以上(変更なし) |
(出典:学習院大学「令和10(2028)年度の総合型選抜(AO)における出願資格の変更について(国際社会科学部)」)
このほか、2028年度以降はすべての入試でTEAP CBTが使えなくなり、ケンブリッジ英語検定はペーパー版のみが対象になります。哲学科と英語コミュニケーション学科の2028年度の変更は、2026年10月30日時点で公表されていません。なお、2029年度には英語コミュニケーション学科が二段階選抜になり英語資格の基準も上がること、国際社会科学科の最終選考の筆記試験が日本語の長文(日本語で出題、日本語または英語で解答)に変わることが予告されています。
総合型選抜と一般選抜はどう両立する?
学習院大学の総合型選抜の募集人員は、哲学科が計6名程度、国際社会科学科が20名、英語コミュニケーション学科が若干名と少なく、法学部・経済学部など総合型選抜(AO)のない学部・学科を志望する人は一般選抜が中心になります。総合型選抜に出願する場合も、一般選抜の勉強を止めない計画にするのが安全です。
- 高2のうちに志望学科の要項で英語資格の種類と基準を確認する(2028年度の基準で準備する)
- 英語資格は、出願時に取得後2年以内のスコアが必要なので、高2の秋〜高3の夏に取得する
- 志望理由書・計画表は、学科の授業や教員の科目を調べて具体的に書く
- 出願(10月)から合格発表(12月)までの間も、一般選抜の対策を続ける
一般選抜の水準は学習院大学の合格最低点と学習院大学の穴場学部、勉強の順番は学習院大学の参考書ルートで確認できます。総合型選抜の準備は、総合型選抜とは?対策はいつから始める?、志望理由書の書き方、面接対策、小論文の書き方で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 学習院大学の総合型選抜の倍率はどのくらいですか?
2026年度入試の志願者数÷合格者数で計算すると、国際社会科学科が約2.3倍、英語コミュニケーション学科が13.0倍でした。学習院大学は倍率そのものは公表していません。
Q2. 学習院大学の総合型選抜に評定の条件はありますか?
ありません。2027年度の3学科の募集要項には、評定平均の基準が書かれていません。ただし国際社会科学科と英語コミュニケーション学科は、英語資格のスコアが出願の必須条件です。
Q3. 学習院大学の総合型選抜は併願できますか?
できます。3学科とも専願の条件はなく、他大学との併願も、学習院大学の総合型選抜の他学科との併願も可能です。ただし同じ試験日の選考どうしは併願できません。
Q4. 学習院大学の法学部・経済学部に総合型選抜はありますか?
ありません。法学部(政治学科)と経済学部は学校推薦型選抜(公募制)を実施しており、第一志望で合格したら入学を確約する専願の入試です。評定や英語資格の条件もあります。
Q5. 学習院大学の総合型選抜の合格発表はいつですか?
2027年度は、哲学科が2026年12月4日、国際社会科学科の最終合格が12月11日、英語コミュニケーション学科が12月16日です。
Q6. 学習院大学の総合型選抜で英検は使えますか?
国際社会科学科では使えます(2027年度は準1級以上の合格かつCSE2304以上)。英語コミュニケーション学科はTOEFL iBT・IELTS・TOEIC L&Rの3つだけが対象で、英検は使えません。
まとめ|学習院大学の総合型選抜の3つのポイント
- 学習院大学の総合型選抜(AO)は、2027年度は哲学科・国際社会科学科・英語コミュニケーション学科の3学科だけ。法学部(政治学科)・経済学部はAOではなく専願の公募制推薦
- 3学科とも評定の条件はなく、併願も可能。国際社会科学科と英語コミュニケーション学科は英語資格が必須で、使える試験が違う
- 2028年度は国際社会科学科の英語基準が変わる。募集人員が少ないので、一般選抜の対策と並行して準備する
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