同志社大学の総合型選抜は、商学部フレックス複合コースの「AO入試」と、9学部で行う「自己推薦入学試験」の2系統です。2026年度の自己推薦の倍率(志願者÷最終合格者の計算値)は、法学部法律学科の1.1倍から心理学部の13.0倍まで学部により大きく違います。評定の基準も、神学部の「基準なし」から法学部の「4.0以上」(GC学部中国語コースの評定での出願は外国語4.2以上)まで学部ごとに異なります。
(2026年11月更新)
本記事は、同志社大学の「2027年度 入学試験要項 アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)/自己推薦入学試験/推薦選抜入学試験」(2026年6月発行)、2024〜2026年度の自己推薦入学試験・AO入試の結果、2028年度の商学部AO入試廃止の告知(2026年7月24日)をもとに作成しています。入試情報は公開情報/大学公式をもとに作成しています。最新情報は必ず大学公式でご確認ください。

同志社大学の総合型選抜にはどんな入試がある?
同志社大学が総合型選抜に分類している入試は、「アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)」と「自己推薦入学試験」です。2027年度のAO入試は商学部だけで、ほかの学部は自己推薦入学試験で募集します。全学共通の入試ではなく、学部・学科ごとに条件と試験が違います。
区分 | 学部・学科(コース) | 2027年度の募集人数 |
|---|---|---|
AO入試 | 商学部 商学科 フレックス複合コース | 10名 |
自己推薦 | 神学部 神学科 | 6名 |
自己推薦(スポーツ) | 社会学部 社会福祉・メディア・産業関係学科 | 3名・5名・5名 |
自己推薦 | 社会学部 教育文化学科 | 8名 |
自己推薦 | 法学部 法律学科・政治学科 | 15名・5名 |
自己推薦 | 経済学部 経済学科 | 10名 |
自己推薦(横断的思考力評価型) | 文化情報学部 文化情報学科 | 15名 |
自己推薦(リベラルサイエンス型総合選抜) | 生命医科学部 医情報学科 | 10名 |
自己推薦(スポーツ) | スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 | 22名 |
自己推薦 | 心理学部 心理学科 | 4名 |
自己推薦 | グローバル・コミュニケーション学部 英語コース・中国語コース | 13名・7名 |
(出典:同志社大学「2027年度 入学試験要項」)
いわゆる「スポーツ推薦」に当たるのは、社会学部とスポーツ健康科学部の「自己推薦(スポーツ)入学試験」です。社会学部は体育会加盟の競技、スポーツ健康科学部は体育会や高体連の種目に限らず、全国大会・国際大会に出場した競技成績が対象です。2026年度まであった生命医科学部医情報学科とスポーツ健康科学部のAO入試は、2027年度の要項に載っていません。
同志社大学の総合型選抜の倍率は?【2026年度入試】
2026年度の自己推薦入学試験の倍率は、学科により1.1〜13.0倍でした。同志社大学は自己推薦の倍率を公表していないため、以下は志願者数÷最終合格者数で本記事が計算した値です(第1次選考がある入試も第1次の志願者で計算)。AO入試は大学公表の最終倍率です。
学部・学科(2026年度) | 募集 | 志願者 | 最終合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
神学部 | 6 | 44 | 7 | 6.3倍 |
社会学部 社会福祉(スポーツ) | 3 | 19 | 7 | 2.7倍 |
社会学部 メディア(スポーツ) | 5 | 21 | 7 | 3.0倍 |
社会学部 産業関係(スポーツ) | 5 | 25 | 10 | 2.5倍 |
社会学部 教育文化 | 8 | 41 | 9 | 4.6倍 |
法学部 法律 | 15 | 32 | 29 | 1.1倍 |
法学部 政治 | 5 | 20 | 16 | 1.3倍 |
経済学部 | 10 | 51 | 13 | 3.9倍 |
文化情報学部 | 15 | 52 | 23 | 2.3倍 |
スポーツ健康科学部(スポーツ) | 20 | 113 | 36 | 3.1倍 |
心理学部 | 4 | 52 | 4 | 13.0倍 |
GC学部 英語コース | 13 | 91 | 35 | 2.6倍 |
GC学部 中国語コース | 7 | 27 | 15 | 1.8倍 |
商学部 AO入試(大学公表) | 10 | 30 | 13 | 2.3倍 |
(出典:同志社大学「【総合型選抜】2026年度 自己推薦入学試験 志願者・受験者・合格者数」「2026年度 AO入試 結果」。GCはグローバル・コミュニケーション学部)
年度による変動も大きく、教育文化学科は2024年度2.0倍→2025年度5.5倍→2026年度4.6倍、経済学部は1.8倍→3.9倍→3.9倍でした(同じ方法の計算値)。医情報学科のリベラルサイエンス型は2027年度からの区分のため、過去の結果はありません。
英検®を持っていると倍率は変わる?【法学部・GC学部・心理学部で比較】
同志社大学の自己推薦では、英検®準1級相当(TOEIC L&R 700以上なども可)の語学資格が条件の法学部法律学科の倍率が1.1〜2.3倍と低く、英検®準2級以上で出願できる心理学部は8.8〜13.0倍と高い結果でした(2024〜2026年度、計算値)。英語資格の基準が高い学科ほど、出願できる人が絞られる傾向が数字に表れています。
学科(自己推薦) | 主な出願条件(2027年度要項) | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|
法学部 法律学科 | 評定4.0以上+英検®準1級(準1級の合格基準は英検®CSEスコア2,304)などの語学資格 | 2.3倍(23→10) | 1.2倍(28→24) | 1.1倍(32→29) |
GC学部 英語コース | 英検®準1級以上などの英語資格。評定の基準なし | 1.6倍(43→27) | 2.0倍(59→30) | 2.6倍(91→35) |
GC学部 中国語コース | 英検®2級以上などの英語資格、または評定(全科目4.0以上かつ外国語4.2以上) | 1.7倍(17→10) | 2.5倍(33→13) | 1.8倍(27→15) |
心理学部 | 英検®準2級以上などの英語資格。評定の基準なし | 11.0倍(44→4) | 8.8倍(35→4) | 13.0倍(52→4) |
(出典:同志社大学 2024〜2026年度 自己推薦入学試験の結果、2027年度 入学試験要項。かっこ内は志願者→最終合格者で、倍率は本記事が計算)
法学部とGC学部英語コースの倍率が低い理由は、評定4.0以上や英検®準1級を満たす高校生が限られ、志願者が絞られるためと考えられます。これは数字からの本記事の解釈で、大学の説明ではありません。心理学部は英検®準2級で出願できる一方、募集が4名のため倍率が高くなっています。
注意点は次の3つです。
- 倍率はその学科に出願した人の中での競争の数字で、英検®があれば受かるわけではない(小論文・面接・口頭試問で選考される)
- 2024年度のGC学部の数字は、推薦選抜と自己推薦の合算表の値で、区分名の表記がない
- GC学部中国語コースは英語資格と評定のどちらでも出願できるが、出願資格別の志願者・合格者は公表されていない
同志社大学の一般選抜・共通テスト利用入試には、英語外部資格を使う方式がありません。英検®準1級が生きるのは総合型選抜です。英検®のスコアを高3の夏までに上げたい人は、英検®短期集中コーチングもご覧ください。
同志社大学の総合型選抜の条件は?評定はいる?
評定の条件は学部ごとに違い、神学部・商学部AO入試は基準がなく、心理学部・GC学部英語コース・教育文化学科は要項に評定の基準の記載がありません。基準があるのは法学部4.0以上、経済学部3.4以上、社会学部(スポーツ)3.0以上などです。英語資格が必須かどうかも学部で分かれます。
入試 | 評定(学習成績の状況) | 英語資格 | 既卒の扱い(要項の卒業年) |
|---|---|---|---|
商学部 AO入試 | 基準なし | 必須:TEAP 280以上、IELTS 5.5以上、TOEIC L&R 650以上など(英検®は出願資格の対象外) | 卒業者も可(制限の記載なし) |
神学部 | 基準なし | なし | 卒業者も可(制限の記載なし) |
社会学部(スポーツ) | 3.0以上 | なし | 2026年卒業者と2027年3月卒業見込み |
社会学部 教育文化学科 | 記載なし | 必須:英検®・GTEC・TOEFLなどの受験証明(基準スコアなし) | 卒業者も可(制限の記載なし) |
法学部 | 4.0以上 | 必須:英検®準1級、TOEIC L&R 700以上、IELTS 6.0以上など(2025年4月1日以降の受験) | 2025年4月1日以降の卒業者と2027年3月卒業見込み |
経済学部 | 3.4以上 | 必須:英検®などの受験証明(基準スコアなし)+全国大会上位などの活動実績(文化・社会活動も可) | 2026年卒業者と2027年3月卒業見込み |
文化情報学部 | 英語・国語・数学・情報のうち2つが4.0以上 | 任意(英検®2級以上などで加点) | 卒業者も可(制限の記載なし) |
医情報学科 | 全体・外国語・数学・理科が各3.8以上(数学・理科の履修要件あり) | なし | 2026年3月以前の卒業者は令和8年度共通テストの成績(390点以上)でのみ出願可 |
スポーツ健康科学部(スポーツ) | 3.2以上 | 任意(加点) | 2026年卒業者と2027年3月卒業見込み |
心理学部 | 記載なし | 必須:英検®準2級以上、TOEIC L&R 450以上など | 卒業者も可(制限の記載なし) |
GC学部 英語コース | 記載なし | 必須:英検®準1級以上、TOEIC L&R 650以上など | 卒業者も可(制限の記載なし) |
GC学部 中国語コース | 英語資格がない場合は全科目4.0以上かつ外国語4.2以上 | 英検®2級以上など(評定で代替可) | 卒業者も可(制限の記載なし) |
(出典:同志社大学「2027年度 入学試験要項」)
経済学部は、スポーツの全国ベスト16(個人)・ベスト8(団体)以上などの活動実績が必要で、要項は「資格取得や検定試験合格だけでは、出願は認めない」としています。医情報学科は、2026年3月以前の卒業者などが令和8年度共通テストの英語・数学・理科2科目の合計390点以上(各200点換算)で出願できます。
同志社大学の総合型選抜は併願できる?専願?
同志社大学の総合型選抜で「専願」と明記した入試はありません。ただし商学部AO入試は「第一志望」が出願資格で、心理学部は「合格した場合は入学する強い意思」と入学意思確認書の提出を求めています。
- 商学部AO入試:要項のQ&Aに「専願制ではないので受験生を拘束するものではありません」とある
- 神学部・文化情報学部・商学部AO入試:推薦選抜入学試験の出願資格を満たせば併願できる(要項のQ&A)
- 社会学部(スポーツ):3学科の間で併願できない
- スポーツ健康科学部:海外修学経験者(帰国生)入試と併願できる(要項のQ&A)
- 法学部・経済学部・GC学部・教育文化学科・医情報学科:他大学との併願の可否は要項に明記がないため、各学部の事務室に確認する
同志社大学の総合型選抜の試験内容と日程は?
2027年度は、出願情報の登録が2026年8月25日〜9月7日(GC学部は10月23日〜11月5日)で、試験は9月26日の法学部から12月5日のGC学部まで学部ごとに行われます。11月4日時点で、教育文化学科・経済学部・心理学部・GC学部の試験はまだ終わっていません。
入試 | 第1次選考 | 試験の内容 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|
法学部 | なし | 小論文(日本語)・面接 | 9月26日(土) | 11月5日(木) |
神学部 | 書類 | 口頭試問 | 10月3日(土) | 11月3日(火) |
文化情報学部 | なし | 模擬講義受講型試験・筆記試験(総合問題) | 10月10日(土) | 11月4日(水) |
社会学部(スポーツ) | なし | 小論文・口頭試問 | 10月17日(土) | 11月6日(金) |
医情報学科 | 書類 | 課題文読解試験・口頭試問 | 10月17日(土) | 11月3日(火) |
商学部 AO入試 | 書類(エッセイ・英語の自己PR動画など) | 小論文・面接(冒頭5分は英語のプレゼン) | 10月24日(土) | 11月5日(木) |
スポーツ健康科学部 | 書類(競技成績) | 小論文・面接 | 10月25日(日) | 11月2日(月) |
経済学部 | 書類 | 小論文・面接 | 11月7日(土) | 11月12日(木) |
教育文化学科・心理学部 | 書類 | 小論文・口頭試問 | 11月14日(土) | 教育文化12月4日、心理11月20日 |
GC学部 | なし | 英語コース:小論文(日本語)・日本語と英語による口頭試問/中国語コース:小論文(日本語)・面接 | 12月5日(土) | 12月11日(金) |
(出典:同志社大学「2027年度 入学試験要項」)
2028年度入試で変わることは?
高校2年生が受ける2028年度入試では、商学部のAO入試が廃止され、「新たな方式による自己推薦入学試験」に変わります(2026年7月24日の同志社大学の告知)。詳細は後日公表される予定で、11月4日時点では出ていません。
- 法学部の自己推薦で使える国際連合公用語英語検定試験(国連英検)は、2027年度入試が最後
- ほかの学部の2028年度の変更は、11月4日時点で入試情報のページでは確認できない
総合型選抜と一般選抜はどう両立する?
同志社大学の自己推薦は、法学部のように倍率1倍台の学科がある一方、心理学部のように10倍を超える学科もあります。合格発表は11月〜12月なので、一般選抜(全学部日程・学部個別日程)の勉強を止めない計画にするのが安全です。
- 高2のうちに、志望学部の評定・英語資格・既卒の条件を要項で確認する
- 英語資格の基準がある学部(法・GC英語・心理・商のAO。GC中国語は評定で代替可)は、高3の夏までに基準を満たす(教育文化・経済も英語の検定の受験証明が必要)
- 8月下旬〜9月上旬の出願(GC学部は10月下旬〜11月上旬)に向けて、志望理由書や活動の証明を準備する
- 第2次試験の準備と並行して、一般選抜の英語・国語・選択科目を続ける
同志社大学の一般選抜の得点の目安は同志社大学 合格最低点、共通テスト利用は同志社大学 共通テスト利用、勉強の順番は同志社大学の参考書ルートで確認できます。総合型選抜の準備は、総合型選抜とは?対策はいつから始める?、志望理由書の書き方、面接対策、小論文の書き方で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 同志社大学の総合型選抜の倍率はどのくらいですか?
2026年度の自己推薦入学試験は、志願者÷最終合格者の計算値で1.1倍(法学部法律学科)〜13.0倍(心理学部)でした。商学部のAO入試は大学公表の最終倍率で2.3倍です。
Q2. 同志社大学の総合型選抜で評定なしで出願できる学部は?
神学部と商学部のAO入試は評定の基準がありません。心理学部・GC学部英語コース・社会学部教育文化学科も要項に評定の基準の記載はありませんが、英検®準2級以上(心理)や英検®準1級以上(GC英語)などの英語資格、または英語の検定の受験証明(教育文化)が必要です。
Q3. 同志社大学の総合型選抜は専願ですか?
「専願」と明記した入試はありません。商学部AO入試は「専願制ではない」と要項にあり、神学部・文化情報学部は推薦選抜と併願できます。心理学部は入学意思確認書の提出が必要です。
Q4. 同志社大学の総合型選抜の日程はいつですか?
2027年度は出願情報の登録が8月25日〜9月7日(GC学部は10月23日〜11月5日)、試験は9月26日〜12月5日に学部ごとに行われます。合格発表は11月2日〜12月11日です。
Q5. 同志社大学のスポーツ推薦はありますか?
社会学部(社会福祉・メディア・産業関係学科)とスポーツ健康科学部の「自己推薦(スポーツ)入学試験」が当たります。社会学部は評定3.0以上と体育会加盟競技の実績、スポーツ健康科学部は評定3.2以上と全国大会・国際大会の競技成績が条件です。
Q6. 英検®準1級があると同志社大学の総合型選抜は有利ですか?
出願できる学部が増える点で有利です。英検®準1級は法学部(評定4.0以上も必要)とGC学部英語コースの出願資格を満たし、両学科の2024〜2026年度の倍率は1.1〜2.6倍(計算値)でした。ただし小論文・面接で選考されるため、英検®だけで合格できるわけではありません。
まとめ|同志社大学の総合型選抜の3つのポイント
- 同志社大学の総合型選抜は、商学部のAO入試と9学部の自己推薦入学試験。2026年度の倍率は1.1〜13.0倍(計算値)で学部差が大きい
- 評定は神学部・商学部AOが基準なし、法学部4.0以上、経済学部3.4以上など。英検®準1級(相当の語学資格)が法学部・GC学部英語コースの条件で、一般選抜には英語外部資格の方式がない
- 2028年度は商学部のAO入試が新しい自己推薦に変わる。合格発表は11〜12月なので一般選抜の準備と並行する
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