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地理の勉強法・参考書ルート【2027年度】共通テスト「地理総合,地理探究」と私大入試の順番

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地理の勉強法・参考書ルート【2027年度】共通テスト「地理総合,地理探究」と私大入試の順番

地理の勉強は、「系統地理(気候・農業・工業などのテーマ別)→地誌(地域別)→統計・地図の読み取り→過去問・予想問題」の順に進めるのが基本です。2027年度の大学入学共通テスト「地理総合,地理探究」は60分・100点で、2026年度本試験の平均点は61.87点でした。暗記だけでなく、資料をもとに考える力が問われます。

(2026年10月更新)

本記事の試験情報は、大学入試センターの「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」、各大学の入試ガイド、各出版社の公式書誌ページをもとに作成しています。入試情報は公開情報/大学公式をもとに作成しています。最新情報は必ず大学公式でご確認ください。

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共通テストの「地理総合,地理探究」はどんな試験?

共通テストの「地理総合,地理探究」は、地理総合で学んだことと、それをもとに地理探究で学んだことを問う、60分・100点の科目です。大学入試センターの実施要項によると、2027年度の本試験は2027年1月16日(土)で、地理歴史・公民は1日目の最初に行われます。

項目

内容(2027年度)

試験日・時間

1月16日(土)。1科目受験は10:40〜11:40、2科目受験は9:30〜11:40

配点・試験時間

1科目60分・100点

選択方法

地理歴史・公民の6科目から最大2科目

組合せの制限

「地理総合/歴史総合/公共」と組み合わせる場合は、「歴史総合」と「公共」の組合せのみ選べる

大学入試センターの発表による平均点(本試験)は次のとおりです。

科目

2025年度 平均点

2026年度 平均点

2026年度 受験者数

地理総合,地理探究

57.48

61.87

143,237人

歴史総合,日本史探究

56.99

62.29

124,431人

歴史総合,世界史探究

66.12

60.88

78,710人

「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」では、地域を様々なスケールから捉える問題、知識をもとに推論したり資料をもとに検証したりする問題、系統地理と地誌を関連付けた問題を検討するとされています。教科書で扱われていない資料が出る場合もあるため、用語を覚えるだけでなく、統計や地図を読み取る練習が欠かせません。

地理の成績が伸びない原因は?

地理の成績が伸びない主な原因は、用語の丸暗記で終わり、「なぜそうなるか」を説明できないことです。共通テストでは知識をもとに推論したり資料をもとに検証したりする問題が重視されるため、理由とセットで覚えていないと初めて見る資料に対応できません。

  • 気候区分や農業地域を、成り立ちの理由(緯度・海流・地形など)と結びつけずに覚えている
  • 系統地理だけ、または地誌だけを学び、両者をつなげていない
  • 統計表やグラフを読む練習をしていない
  • 地図帳を開かず、国や都市の位置があいまいなまま進めている

地理の勉強の順番は?

地理の勉強は、次の4ステップで進めます。系統地理で「仕組み」を理解してから地誌で地域ごとに整理すると、知識がつながりやすくなります。

  1. 系統地理(地形・気候・農業・工業・人口・都市など)を、理由とセットで理解する
  2. 地誌(アジア・ヨーロッパ・アフリカなど地域別)で、系統地理の知識を地域ごとに整理する
  3. 統計・地図・グラフの読み取りを練習する
  4. 共通テストの過去問・予想問題で、60分の時間配分と資料問題の解き方を固める

時期の目安

やること

高2〜高3の春

講義系参考書で系統地理を一通り理解する

高3の夏

地誌を学び、用語集と地図帳で知識を確認する

高3の秋

統計・資料問題の演習、過去問に着手する

12月〜本番

予想問題集で時間配分を固め、間違えた分野を復習する

おすすめ参考書ルートは?【段階別】

地理の参考書ルートは、講義系で理解→共通テスト対策の要点整理→用語集・地図帳・統計で確認→過去問・予想問題の順です。以下は出版社の公式書誌ページで確認できた本です(過去問集は旧課程の問題を含みます)。

STEP1:講義系参考書で系統地理・地誌を理解する

書名(出版社)

対象レベル

特徴・使い方

目安期間

『宇野の最速でわかる地理[地理総合+地理探究]』系統地理編・地誌編(Gakken、2026年5月)

ゼロから

系統地理と地誌の2冊構成。系統地理編を先に読み、地誌編で地域ごとに整理する

2〜3か月

『山岡の地理教室【改訂版】Part1』(東進ブックス)

ゼロから

旧『山岡の地理B教室』の新課程対応版。Part1は地形・気候・人口などまでで、農業・工業・地誌はPart2(公式ページでは「2026年秋頃発売予定」)

1〜2か月

『大学受験 新標準講義 地理総合、地理探究』(旺文社、2025年9月)

基礎〜標準

授業動画付きの講義書。共通テスト対策を1冊で完結させたい人向け

2〜3か月

STEP2:共通テスト向けに要点を整理する

書名(出版社)

対象レベル

特徴・使い方

目安期間

『改訂第2版 大学入学共通テスト 地理総合、地理探究の点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA、瀬川聡、2024年7月)

基礎〜高得点

通称「黄色本」。共通テストの考え方を解説する。STEP1の代わりに通読してもよい

1〜2か月

『共通テスト 地理 集中講義[地理総合、地理探究]改訂版』(旺文社、2024年4月)

基礎〜標準

要点を短く整理した本。STEP1の後の総まとめに使う

1か月

STEP3:用語集・地図帳・統計で知識を確認する

  • 『地理用語集 地理総合・地理探究 共用』(山川出版社、2024年3月):参考書で出てきた用語の意味を確認する辞書として使う
  • 『新詳高等地図』(帝国書院、2025年12月):国名・都市・地形が出てきたら必ず位置を確かめる
  • 『データブック オブ・ザ・ワールド』(二宮書店編集部 編):国別の統計を確認する。年版ごとに数値が更新されるので、最新年版を使う

STEP4:過去問・予想問題で演習する

書名(出版社)

内容

『共通テスト過去問研究 地理総合,地理探究』2027年版(教学社、2026年4月)

新課程5回分(本試験・追試験 各2回+試作問題)と旧課程の地理B 8回分の計13回分

『2027大学入学共通テスト過去問レビュー 地理総合,地理探究』(河合出版)

共通テストとセンター試験の過去問を収録(2024年度以前は旧課程の地理B)

『2027共通テスト総合問題集 地理総合,地理探究』(河合出版、通称「黒本」)

全統模試5回分と2026年1月本試験の計6回分

『2027-共通テスト実戦問題集 地理総合,地理探究』(駿台文庫、通称「青本」)

駿台オリジナル5回分と2026年本試験・追試験

予想問題集の選び方は「共通テスト 予想問題集おすすめ【2027年度】」、過去問の使い方は「共通テスト過去問はいつから?」で解説しています。

つまずきやすいポイントと対策は?

地理でつまずきやすいのは、統計の読み取り、気候の判定、地誌の暗記量の多さの3つです。

つまずきやすいポイント

対策

統計表の国名当てが解けない

人口・面積・主要産業など、判定に使う指標を決めてから読む

気候区分の判定を間違える

雨温図を見たら、気温と降水量の季節変化から順に判断する練習をする

地誌の暗記量が多い

系統地理の知識(気候・農業など)を地域ごとに当てはめて整理する

初見の資料で手が止まる

過去問・予想問題で、資料のどこを見れば答えが出るかを復習する

やりがちなNG勉強法は?

地理のNG勉強法は、一問一答だけで済ませること、地図帳を使わないこと、旧課程の本を新課程の本と区別せずに使うことです。

  • 一問一答の用語暗記だけで、理由や資料の読み取りを練習しない
  • 地図帳を開かず、位置関係があいまいなまま進める
  • 古い年版の統計資料で数値を覚える
  • 旧課程(地理B)向けの本を、新課程対応版と区別せずに使う

具体例:私大入試で地理は使える?

私大入試で地理を選べるかは、大学・学部・方式によって違います。各大学の公式資料で確認できた例は次のとおりです。

大学・学部

地理の選択

出典

慶應義塾大学 商学部(A方式・B方式)

選択可(地理探究)

2027年度一般選抜 試験教科・科目

慶應義塾大学 経済学部・法学部・文学部

選択不可(世界史・日本史のみ)

同上

明治大学 商学部・政治経済学部・文学部(学部別入試)

選択可

2027年度入試ガイド

明治大学 全学部統一入試

選択可(法・商・政治経済・文などの文系学部)

同上

明治大学 法学部・情報コミュニケーション学部(学部別入試)

選択不可

同上

早稲田大学 法学部 一般選抜(2027年度)

選択不可(共通テストのみ方式では選択可)

法学部公式ページ

早稲田大学 文化構想学部 一般選抜(2027年度)

選択不可(共通テスト利用方式では選択可。2科目受験は第1解答科目のみ判定に利用)

文化構想学部公式ページ

地理で受験できる学部は限られるため、地理を選ぶ私大志望者は、志望学部の要項で科目を先に確認してから勉強を始めましょう。慶應義塾大学商学部の対策は「慶應義塾大学 商学部 参考書ルート」で紹介しています。

志望校レベル別の到達目標は?

志望校レベル別の到達目標は、共通テストで使うか、私大の個別試験で使うかで変わります。次の得点率は、本記事の目安です。

志望校レベル

到達目標の目安

重点

共通テスト利用(日東駒専・中堅私大)

共通テストで6〜7割

STEP2までを固め、過去問で資料問題に慣れる

GMARCH(共通テスト利用・個別試験)

共通テストで8割前後

STEP3の統計・地図帳で細かい知識を補う

早慶(慶應商・早稲田の共通テスト利用方式など)

共通テストで9割前後/個別試験で地理探究の深い知識

地誌の細部と統計の読み取りを徹底する

共通テスト利用のボーダーは「MARCH共通テスト利用は何割で受かる?」で確認できます。歴史科目と比べたい人は「日本史 勉強法」「世界史の勉強法」、公民は「公共・倫理・政治経済の勉強法」もあわせて読んでください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 共通テストの地理で覚えることは何ですか?

地形・気候・農業・工業などの系統地理の仕組みと、地域ごとの特徴が中心です。大学入試センターの問題作成方針では、知識をもとに推論したり資料をもとに検証したりする問題が重視されているため、用語は理由とセットで覚えましょう。

Q2. 共通テストの地理の平均点は何点ですか?

大学入試センターの発表によると、「地理総合,地理探究」の本試験の平均点は、2025年度が57.48点、2026年度が61.87点でした(100点満点)。

Q3. 地理の参考書の「黄色本」とは何ですか?

KADOKAWAの『大学入学共通テスト 地理総合、地理探究の点数が面白いほどとれる本』(瀬川聡)のことです。2024年7月に改訂第2版が出ています。共通テストの考え方を学ぶ講義系の本です。

Q4. 『村瀬のゼロからわかる地理』は使えますか?

Gakkenの公式サイトで確認できたのは『村瀬のゼロからわかる地理B』(2018年)で、旧課程(地理B)向けです。新課程対応版は確認できなかったため、本記事では新課程対応の本を紹介しています。

Q5. 地理の勉強に地図帳は必要ですか?

必要です。国名や地形が出てきたら地図帳で位置を確認すると、地誌の知識が定着しやすくなります。市販品では帝国書院の『新詳高等地図』(2025年12月)があります。

Q6. 地理は共通テストだけで使えますか?私大でも使えますか?

私大でも使える大学・学部があります。慶應義塾大学商学部や明治大学の商・政治経済・文学部(学部別入試)は地理を選べますが、慶應義塾大学経済学部や、明治大学法学部の学部別入試では選べません(明治大学法学部も全学部統一入試では選択可)。必ず志望学部の要項で確認してください。

まとめ|地理の勉強法3つのポイント

  • 系統地理→地誌→統計・地図の読み取り→過去問・予想問題の順に進め、用語は理由とセットで覚える
  • 参考書は、新課程(地理総合・地理探究)対応版を選ぶ。旧課程の地理B向けの本と区別する
  • 私大で地理を使えるかは大学・学部・方式で違う。志望学部の要項で科目を先に確認する

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