2025年度大学入学共通テストから新設された「情報Ⅰ」。2027年度の大学入試を目指す高校生の皆さんにとって、初めての共通テスト科目であり、「何から手をつければいいか分からない」「どんな問題集を選べば良いの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特に、国公立大学を志望する方にとって、情報Ⅰは避けて通れない実質必須科目となります。
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この記事では、共通テスト情報Ⅰの全体像から、効率的な対策法、そしてあなたのレベルや学習段階に合わせたおすすめの問題集・参考書を厳選して10冊ご紹介します。この記事を読めば、情報Ⅰ対策の不安が解消され、自信を持って学習を進められるようになるでしょう。
まずは結論!共通テスト情報Ⅰ対策の最重要ポイント
共通テスト情報Ⅰ対策を始めるにあたり、まず押さえておきたい最重要ポイントは以下の通りです。
- 国公立大学志望者は情報Ⅰが原則必須:国立大学は国立大学協会の方針で「6教科8科目」を課すため、国公立志望者にとって情報Ⅰは実質的に必須科目となります。公立・私立大学では大学によって扱いが異なりますが、受験機会を広げるためにも対策は必須です。
- 全体像を早期に把握し、基礎固めを徹底する:新科目ゆえに過去問が少ないため、市販の参考書や教科書でまずは出題分野の全体像を掴み、基本的な知識を確実にインプットすることが重要です。
- プログラミングは「擬似言語」に慣れることが鍵:特定のプログラミング言語の知識ではなく、共通テスト独自の擬似言語を読み解き、論理的思考力で問題を解決する力が問われます。演習を通して慣れることが最も効果的です。
- 良質な予想問題集で演習量を確保する:共通テストの過去問が少ないため、河合塾、駿台、Z会などの大手予備校や出版社が作成する質の高い予想問題集を繰り返し解き、実践力を養いましょう。
共通テスト情報Ⅰとは?新設科目の全体像と重要性
共通テスト情報Ⅰは、2025年度入試(2025年1月実施)から導入された大学入学共通テストの新科目です。皆さんが受験する2027年度入試では、高校で情報Ⅰを必履修科目として学習しているはずです。
導入背景と重要性
現代社会は高度な情報化が進み、情報活用能力はあらゆる分野で不可欠なスキルとなっています。情報Ⅰは、高校教育で培われた情報に関する知識・技能や思考力・判断力・表現力を評価するために新設されました。
特に国公立大学の一般選抜では、原則として「6教科8科目」が課されるため、情報Ⅰは実質的に必須科目となります。公立大学や私立大学では、情報Ⅰを合否判定に利用するかどうかは大学によって扱いが分かれますが、選択できる場合は受験機会を広げるためにも対策をしておくべきでしょう。
試験概要
- 試験時間:60分
- 配点:100点満点(共通テスト全体の満点は900点から1000点に変更されました)
出題分野
情報Ⅰは以下の4つの分野から出題されます。名称は公式のものが正確に用いられます。
- (1) 情報社会の問題解決
- 情報社会の進展と倫理、情報のデジタル化、表現の多様性など、情報技術が社会に与える影響や課題を理解し、主体的に問題解決に取り組む能力が問われます。
- (2) コミュニケーションと情報デザイン
- 目的に応じた情報収集・整理・分析、メディア特性を考慮した情報発信、データ可視化による伝達効果の向上など、効果的な情報コミュニケーションとデザインに関する知識・技能が問われます。
- (3) コンピュータとプログラミング
- コンピュータの基本的な仕組み、アルゴリズムとプログラミングの基礎、データの表現方法などを理解し、簡単なプログラムを読み解いたり、作成したりする力が問われます。
- 【重要】 特定のプログラミング言語の知識を問うものではなく、共通テスト独自の「擬似言語」を用いた論理的思考力が重視されます。
- (4) 情報通信ネットワークとデータの活用
- 情報通信ネットワークの仕組みと安全性、ビッグデータの活用、データベースの基礎など、情報通信技術とデータの利活用に関する知識・技能が問われます。
情報Ⅰ対策のロードマップと具体的な勉強法
新科目である情報Ⅰは、従来の共通テスト科目とは異なるアプローチが必要です。効果的な学習ロードマップと具体的な勉強法を解説します。
情報Ⅰ対策の時期別学習計画(2027年入試向け)
共通テスト情報Ⅰは、他の主要科目とのバランスも考慮しつつ、計画的に学習を進めることが大切です。
- 高校2年生の冬〜高校3年生の春の早い時期
- 目標:情報Ⅰの全体像を把握し、基礎知識をインプットする。
- 学習内容:学校の授業をしっかり聞くのはもちろん、入門書や講義系参考書で各分野の基本的な概念、用語を理解する。プログラミングの基礎的な考え方に触れる。
- おすすめ:『藤原進之介のゼロから始める情報I』、『きめる!共通テスト 情報Ⅰ』
- 高校3年生の夏〜秋
- 目標:インプットした知識の定着と、問題演習によるアウトプット力の強化。
- 学習内容:一問一答形式の問題集で知識の確認。演習問題集や予想問題集で実践的な問題形式に慣れる。特にプログラミング問題は、擬似言語の読解に慣れるまで繰り返し演習を行う。
- おすすめ:『情報Iの点数が面白いほどとれる一問一答』、大手予備校の演習問題集シリーズ
- 高校3年生の冬〜共通テスト直前
- 目標:実践的な演習と弱点補強、時間配分の練習。
- 学習内容:共通テスト形式の予想問題を繰り返し解き、本番さながらの演習を行う。間違えた問題や苦手な分野は、参考書に戻って確認し、集中的に克服する。
- おすすめ:『共通テスト総合問題集 情報I』、『大学入学共通テスト 実戦問題集 情報Ⅰ』、『共通テスト実戦模試 情報Ⅰ』など
共通テスト情報Ⅰ 勉強法のポイント
- 1. まずはインプットで全体像を掴む
- 情報Ⅰは幅広い分野をカバーしています。まずは教科書や講義系参考書を読み込み、各分野の基本的な概念、専門用語、仕組みなどを理解しましょう。単なる暗記ではなく、「なぜそうなるのか」という本質を理解することが、応用力を養う上で重要です。
- 2. 用語は正確に、かつ意味を理解して覚える
- 「アルゴリズム」「データベース」「ネットワークプロトコル」など、情報Ⅰには多くの専門用語が登場します。これらの用語を丸暗記するだけでなく、その定義や役割、関連する概念を自分の言葉で説明できるようになるまで理解を深めましょう。
- 3. プログラミングは「慣れ」と「論理的思考」が鍵
- 特定のプログラミング言語を学ぶ必要はありませんが、共通テストでは擬似言語を用いたプログラミング問題が出題されます。
- 擬似言語の読解練習:問題集や参考書に掲載されている擬似言語のコードを一つずつ丁寧に読み解き、何が行われているのかを追体験する練習を繰り返しましょう。
- 論理的思考力の養成:与えられた条件でプログラムがどのように動作するか、どのような結果を導くかを考える力を養います。フローチャートや図を使って処理の流れを可視化するのも有効です。
- オンライン学習サービスも活用:Progateやドットインストールといったプログラミング学習サービスで、Pythonなどの基礎的なプログラミング言語に触れてみるのも良いでしょう。擬似言語への理解を深める助けになります。
- 4. 図表やグラフの読み取り練習も忘れずに
- 「情報通信ネットワークとデータの活用」の分野では、データ分析や可視化に関する問題も出題される可能性があります。グラフや表から必要な情報を正確に読み取り、解釈する練習をしておきましょう。
- 5. 過去問が少ない分、良質な演習量を確保する
- 新科目である情報Ⅰは、共通テストの過去問がまだ数回分しかありません。そのため、大手予備校が出版している予想問題集や実戦問題集、模試などを活用して、できるだけ多くの問題を解くことが重要です。さまざまな問題パターンに触れることで、応用力と実践力を高められます。
共通テスト 情報Ⅰ おすすめ問題集・参考書10選
ここからは、共通テスト情報Ⅰ対策におすすめの参考書・問題集を、学習段階別に分けてご紹介します。
1. 基礎・入門・講義系参考書で全体像を把握
まずは情報Ⅰの基本的な概念や用語を理解し、全体像を掴むための参考書です。
(1) 『藤原進之介のゼロから始める情報I』(KADOKAWA)
- 特徴:情報Ⅰの基礎の基礎から丁寧に解説されており、情報科目に触れたことがない人でも安心して学習を始められます。図解が多く、難しい概念も視覚的に理解しやすい構成です。
- 使い方:学校の授業と並行して読み進めることで、予習・復習に活用できます。各章末に簡単な練習問題があるので、理解度を確認しながら学習を進めましょう。
- 対象レベル:情報Ⅰを初めて学ぶ人、基礎からじっくり学びたい人、情報科目に苦手意識がある人。
(2) 『きめる!共通テスト 情報Ⅰ』(Gakken、藤原進之介)
- 特徴:「きめる!」シリーズならではの、分かりやすい語り口と丁寧な解説が特徴です。共通テストの傾向と対策を意識した構成で、試験に必要な知識を効率よくインプットできます。重要なポイントが分かりやすくまとめられています。
- 使い方:情報Ⅰの全体像を掴むための導入として最適です。まずは通読し、その後で気になった部分や苦手な箇所を重点的に読み込むと良いでしょう。各章の問題を解いて理解度をチェックしましょう。
- 対象レベル:情報Ⅰの基礎を固めたい人、共通テストの出題傾向を知りたい人。
2. インプット・一問一答で知識を定着
知識の定着度を確認し、暗記すべき用語を効率的に覚えるための一問一答形式の問題集です。
(3) 『情報Iの点数が面白いほどとれる一問一答』(KADOKAWA、植垣新一)
- 特徴:共通テスト情報Ⅰで問われる重要用語や概念を、一問一答形式で効率よく学習できます。赤シート対応なので、繰り返し学習して知識を定着させるのに最適です。
- 使い方:講義系参考書でインプットした知識の確認、暗記ツールとして活用しましょう。通学時間や隙間時間を利用して、こまめに繰り返し解くことで、知識の抜け漏れを防ぎます。
- 対象レベル:基本的な知識をインプットし終えた人、用語の暗記を強化したい人。
3. 演習・実践問題集で実力養成
共通テスト形式の問題に慣れ、実践的な解答力を養うための問題集です。新科目である情報Ⅰは過去問が少ないため、これらの予想問題集が非常に重要になります。
(4) 『共通テスト総合問題集 情報I』(河合塾SERIES、いわゆる「黒本」)
- 特徴:大手予備校である河合塾が、共通テストの出題傾向を徹底分析して作成した予想問題集です。実践的な問題が豊富に収録されており、本番を意識した演習が可能です。詳細な解説も魅力です。
- 使い方:高校3年生の夏以降に、共通テスト形式の問題に慣れるために活用しましょう。時間を計って本番と同じように解き、その後で丁寧に解説を読み込み、理解を深めることが大切です。
- 対象レベル:共通テスト形式の問題演習を始めたい人、実践力を高めたい人。
(5) 『大学入学共通テスト 実戦問題集 情報Ⅰ』(駿台文庫、いわゆる「青本」)
- 特徴:駿台文庫の「青本」は、共通テストの傾向を分析し尽くした良質な予想問題が収録されています。思考力を問う問題が多く、応用力を養うのに適しています。
- 使い方:河合塾の黒本と同様に、時間を計って実戦形式で取り組みましょう。間違えた問題は、解説を読んで解答のプロセスを理解し、同じような問題で失点しないように復習を徹底してください。
- 対象レベル:実戦的な演習を通して、高得点を目指したい人。
(6) 『共通テスト実戦模試 情報Ⅰ』(Z会、いわゆる「緑本」)
- 特徴:Z会の「緑本」は、共通テストの出題形式やレベルに合わせた実践模試が複数回分収録されています。丁寧な解説と詳しい採点基準も魅力で、自己採点の練習にもなります。
- 使い方:共通テスト直前期に、時間配分の練習や本番シミュレーションとして活用しましょう。複数回分あるので、計画的に取り組むことで、自分の弱点を明確にできます。
- 対象レベル:共通テスト直前期の総仕上げをしたい人、時間配分の練習をしたい人。
(7) 『大学入学共通テスト 情報Ⅰ 実戦対策問題集』(旺文社、嶋田香)
- 特徴:情報Ⅰの各分野を網羅した実践的な問題集です。基礎から応用までバランスよく出題されており、着実に実力を積み上げることができます。丁寧な解説も理解を助けます。
- 使い方:各分野の学習を終えた後に、知識の定着と実践的な問題演習のために活用しましょう。問題形式に慣れることと、解答のプロセスを意識することが重要です。
- 対象レベル:基礎知識の定着と実践演習をバランスよく行いたい人。
4. プログラミング特化型教材で苦手克服
プログラミング分野が苦手な人や、より深い理解を目指したい人向けの教材です。
(8) 『集中ドリル 情報Ⅰ プログラミング』(数研出版)
- 特徴:共通テスト情報Ⅰで出題されるプログラミング分野に特化したドリル形式の問題集です(※学校採用専用の教材のため、学校で配布・使用している場合に活用してください)。擬似言語の読解から、基本的なアルゴリズム、プログラミング的思考力を養う問題が豊富に収録されています。
- 使い方:プログラミング分野に苦手意識がある場合は、このドリルで集中的に演習を積むのが効果的です。一つ一つの問題を丁寧に解き、解説を読んでプログラムの動きを理解しましょう。
- 対象レベル:プログラミング分野に不安がある人、集中的に対策したい人。
(9) Progate(プロゲート)
- 特徴:オンラインでプログラミングの基礎を学べるサービスです。イラストやスライドを用いた分かりやすい解説と、実際にコードを書いて動かす演習を通じて、視覚的・体験的に学習を進められます。
- 使い方:共通テストの擬似言語の理解を深めるために、Pythonなど基本的なプログラミング言語に触れてみるのがおすすめです。実際に手を動かすことで、論理的思考力やプログラミングの仕組みを体感できます。
- 対象レベル:プログラミングの「プロの字」も知らない人、楽しくプログラミングの基礎を学びたい人。
(10) ドットインストール
- 特徴:3分動画でプログラミングを学べるオンライン学習サービスです。Progateと同様に、実際にコードを書きながら学習を進める形式で、手軽にプログラミングの基礎に触れられます。
- 使い方:Progateと合わせて、あるいはどちらか一方を利用して、プログラミングの基本的な考え方に慣れることを目的とします。共通テストの擬似言語に繋がる、論理的思考の土台を築きましょう。
- 対象レベル:短い時間で効率的にプログラミングの基礎を学びたい人、実際にコードを書いてみたい人。
Q&A:共通テスト情報Ⅰ対策のよくある質問
共通テスト情報Ⅰ対策に関して、受験生からよく寄せられる質問にお答えします。
Q: 情報Ⅰはいつから対策を始めるべきですか? A: 国公立大学志望者はもちろん、私立大学で情報Ⅰを利用する可能性がある場合も、高校2年生の冬から基礎固めを始めるのが理想的です。共通テストの他の主要科目と並行して、まずは情報Ⅰの全体像を把握し、基礎知識を早期にインプットすることで、高3での演習にスムーズに移行できます。
Q: プログラミングが苦手なのですが、どう対策すれば良いですか? A: プログラミングが苦手な場合は、まず「擬似言語に慣れること」を意識してください。特定のプログラミング言語を学ぶ必要はなく、共通テストで出題される擬似言語の仕組みを理解することが重要です。『集中ドリル 情報Ⅰ プログラミング』のような特化型問題集でひたすら演習を積んだり、Progateやドットインストールで基本的なプログラミングに触れて論理的思考力を養ったりするのが効果的です。
Q: 情報Ⅰ対策で過去問が少ないと聞きました。どうすれば演習量を確保できますか? A: 情報Ⅰは新科目であるため、共通テストの過去問はまだ数回分しかありません。演習量を確保するためには、大手予備校や出版社が発行する予想問題集や実戦問題集を最大限に活用することが不可欠です。河合塾の「黒本」、駿台の「青本」、Z会の「緑本」といったシリーズを複数利用し、繰り返し演習を積むことで、多様な問題パターンに対応できるようになります。
Q: 共通テスト情報Ⅰの合格ラインはどのくらいですか? A: 共通テスト情報Ⅰの「合格ライン」は、志望する大学や学部、他の科目の得点状況によって大きく異なります。一概に「何点取れば合格」と言い切ることはできません。まずは志望校の配点を確認し、目標点を設定しましょう。一般的には、国公立大学を目指す場合、共通テスト全体の得点率で75〜85%以上が目標となることが多く、情報Ⅰもその一部として高得点を目指すのが望ましいです。
まとめ:計画的な対策で共通テスト情報Ⅰを攻略しよう
共通テスト情報Ⅰは新科目であり、多くの受験生が手探りで対策を進めていることでしょう。しかし、正しい知識と適切な問題集を選び、計画的に学習を進めれば、決して恐れる科目ではありません。
- 国公立大学志望者は原則必須であると認識し、早期に対策を始めましょう。
- まずは基礎をしっかりと固め、用語の理解と暗記を徹底してください。
- プログラミングは擬似言語に慣れることが最重要です。特化型問題集やオンラインサービスも活用しましょう。
- 過去問が少ない分、良質な予想問題集で演習量を確保し、実践力を高めることが合否を分けます。
独学での対策に不安がある、自分に合った学習計画が立てられないと感じている受験生の方もいるかもしれません。そのような方には、大学受験オンライン塾「逆転コーチング」の利用を検討してみるのも良いでしょう。
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