地学は、覚える量が理科の中で比較的少なく、短期間で高得点を狙いやすい科目です。王道ルートは、①講義系でインプット → ②問題演習 → ③共通テスト・過去問の順。ただし「地学基礎」と「地学(無印)」は別科目で、参考書の充実度も大きく違います。この記事では、共通テストで地学を得点源にするための参考書ルートと勉強法を、参考書ごとの使い方まで解説します。
(2026年8月更新)
※参考書の年度版・価格は改訂されます。最新情報は各出版社の公式ページでご確認ください。入試での科目指定は各大学の募集要項もあわせて確認してください。

「地学」と「地学基礎」はどう違う?
まず、自分が受けるのがどちらかを確認しましょう。両者は範囲・時間・配点が異なる別科目です。
- 地学基礎:試験時間30分・配点50点。理科①として基礎2科目を選ぶ枠で、文系が共通テストで使うのが中心。参考書が比較的そろっている
- 地学(無印):試験時間60分・配点100点。理科②のフル科目で、二次・個別で課す大学は少数。専用の参考書が非常に少なく、教科書+図録+過去問で補うのが現実的
多くの受験生が使うのは地学基礎です。この記事も地学基礎を中心に、地学(無印)の補い方も解説します。
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地学の成績が伸びる勉強の順番は?
地学は暗記量が少なめですが、図やデータの読み取り・計算が意外と多い科目です。順番は次の3ステップです。
- 講義系でインプット(用語・現象・図をセットで理解)
- 問題演習(一問一答的な確認+分野別演習)
- 共通テスト・過去問(形式と時間配分に慣れる)
時期別の目安(共通テスト・地学基礎の例)
時期 | 取り組む内容 |
|---|---|
高3夏〜秋 | 講義系で全分野を通読+図録で図を確認 |
高3秋〜冬 | 分野別の問題演習で知識を定着 |
直前期 | 共通テスト実戦問題集・過去問で仕上げ |
暗記量が少ないため、共通テストのみなら直前期からでも十分間に合うのが地学の強みです。
地学のおすすめ参考書ルートは?【段階別】
STEP1|講義系でインプットする(地学基礎)
- 『きめる!共通テスト地学基礎』(学研)— 共通テスト向けに要点を整理。独学しやすい
- 『青木の地学基礎をはじめからていねいに』(東進ブックス)— ゼロから丁寧に理解したい人向け
- 『大学入学共通テスト 地学基礎の点数が面白いほどとれる本(改訂版)』(KADOKAWA・蜷川雅晴)— 共通テストの得点に直結する解説
STEP2|問題演習で定着させる
- 『共通テスト 地学基礎 集中講義』(旺文社)— 講義+演習で分野ごとに固める
- 『短期攻略 大学入学共通テスト 地学基礎』(駿台文庫)— 短期集中で仕上げたい人向け
- 学校配布の『セミナー地学基礎』『リードLightノート地学基礎』(傍用問題集)も有効(原則、学校採用教材)
STEP3|共通テスト・過去問で仕上げる
- 『共通テスト総合問題集 地学基礎』(河合出版・黒本)/『共通テスト実戦問題集 地学基礎』(駿台文庫・青本)
- 『共通テスト過去問レビュー 地学基礎・地学』(河合出版)— 地学基礎と地学の両方を1冊で収録。過去問対策の要
図録は必ず手元に(地学は図が命)
- 『視覚でとらえる フォトサイエンス地学図録』(数研出版)などの図録・資料集を、講義系と並行して常に参照する
地学(無印)を受ける場合は?
地学(無印)は専用参考書が非常に少ないため、教科書『高等学校 地学』+『ひとりで学べる地学』(清水書院)+図録を軸に、学校採用の『センサー地学』(啓林館)などで演習し、過去問レビューで仕上げるのが現実的です。「地学基礎の参考書=地学(無印)対応」ではない点に注意してください。
地学でやりがちなNG勉強法は?
- 地学基礎と地学(無印)の参考書を混同する:範囲が違うため、書名の「基礎」の有無を必ず確認
- 図録を使わない:地学は図・グラフの理解が得点に直結する。用語暗記だけでは解けない
- 計算分野を後回しにする:天文(距離・等級)や地震(P波・S波)の計算は頻出
- 旧「センター試験」名義の古い本を使う:新課程・共通テスト対応の最新版を選ぶ
例:地震の「初期微動継続時間」から距離を求めてみよう
地学は暗記だけでなく、こうした計算も出ます。
- P波とS波の到達時間の差(初期微動継続時間)は、震源までの距離に比例します
- 大森公式:震源距離 = k × 初期微動継続時間(kは比例定数)
このように「現象の意味を理解し、公式に当てはめる」問題が地学の特徴です。図と計算をセットで練習すると、安定して得点できます。
地学でつまずきやすい分野は?
分野 | 対策 |
|---|---|
固体地球(地震・プレート) | P波S波・大森公式などの計算を図で理解 |
天体・宇宙 | 距離・等級・HR図など、図と計算をセットで |
気象 | 大気の構造・前線・フェーン現象を図で押さえる |
地質・岩石 | 岩石名と成因を図録で視覚的に暗記 |
よくある質問(FAQ)
Q. 地学は独学でも間に合う?
はい。暗記量が少なく、共通テストの地学基礎なら講義系+問題演習+過去問で独学しやすい科目です。ただし図録は必ず併用しましょう。
Q. 地学基礎はいつから始めればいい?
共通テストのみなら高3の秋〜直前でも間に合うケースが多いです。暗記量が少ないぶん、他科目を優先し、地学は後半に集中投下する戦略も有効です。
Q. 「地学」と「地学基礎」で参考書は違う?
違います。書名に「基礎」が付くものは地学基礎範囲です。地学(無印)を受ける場合は、教科書・図録・過去問レビューで補う必要があります。
Q. 地学は暗記だけで解ける?
暗記だけでは不十分です。図・グラフの読み取りや、天文・地震の計算が出るため、図録を使った理解と計算演習が欠かせません。
Q. 地学のおすすめ参考書は?
地学基礎なら『きめる!共通テスト地学基礎』や『地学基礎の点数が面白いほどとれる本』でインプットし、『共通テスト総合問題集 地学基礎』(黒本)で演習するのが定番です。
Q. 地学は文系でも選べる?
はい。共通テストの理科①(基礎科目)で地学基礎を選ぶ文系受験生は多いです。暗記量が少ないため、文系の理科基礎として人気があります。
地学は志望校レベル別にどこまでやる?
自分の受験パターンによって、必要な教材と到達目標が変わります。
- 共通テストの地学基礎のみ(文系):講義系1冊+問題演習+過去問で満点近くを狙えます。図録は必須。暗記量が少ないので、英語・国語など主要科目を優先し、地学は後半に集中投下する戦略が有効です
- 共通テストの地学(無印・理系):教科書+図録を軸に、『共通テスト過去問レビュー 地学基礎・地学』で演習します。専用問題集が少ないため、過去問と試作問題を早めに確保しておくのが重要です
- 二次・個別で地学を課す大学(少数):記述・論述に対応するため、教科書レベルの理解を深め、志望校の過去問で出題傾向を分析します。まずは過去問の入手を最優先に
また、地学基礎は「固体地球(地震・火山)」「大気と海洋」「宇宙」など分野が明確に分かれています。苦手分野を作らず、全分野を満遍なく固めるのが、短時間で高得点を取るコツです。
まとめ|地学の勉強法3つのポイント
- ① まず科目を確認:「地学基礎」(文系共テ中心)か「地学(無印)」かで参考書が変わる
- ② 図録を常に併用:地学は図・グラフの理解が得点に直結する
- ③ 短期集中もOK:暗記量が少なく、共通テストなら後半集中でも間に合う
地学は、正しい教材を選べば効率よく得点源にできる科目です。まずは自分の受ける科目を確認し、講義系+図録から始めましょう。
※参考書の最新版・各大学の科目指定は、各出版社・大学公式で必ずご確認ください。
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