大学受験において、共通テスト英語は非常に重要な科目です。特に、英語の配点が高い大学を目指す方にとって、共通テストで高得点を取ることは、合格への大きなアドバンテージとなります。しかし、「どの参考書を使えばいいのか」「どんな順番で勉強すればいいのか」「そもそも共通テスト英語って難しいの?」といった悩みを抱えている高校生は少なくありません。
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この記事では、共通テスト英語で高得点を目指すための「王道参考書ルート」を、レベル別に徹底解説します。あなたの現状の英語力に合わせた最適な学習計画と、各参考書の具体的な使い方まで詳しくご紹介。この記事を読めば、共通テスト英語の対策で迷うことはなくなり、自信を持って学習を進められるようになります。
共通テスト英語攻略の最重要ポイント
まずはじめに、共通テスト英語で高得点を獲得するために不可欠な最重要ポイントを3つご紹介します。
- 英語基礎の徹底定着: 単語、文法、構文解釈といった英語の土台を固めることが最優先です。基礎が盤石であればあるほど、応用問題にも対応しやすくなります。
- 共通テスト形式への徹底的な慣れ: 共通テストは独自の出題形式と時間配分が特徴です。過去問や実践問題集を通じて、形式に慣れ、効率的な解き方を身につけることが高得点への鍵となります。
- 速読力と精読力のバランス: 長文の量が多く、情報処理能力が問われる共通テストでは、文章を素早く読み解く「速読力」と、正確に内容を理解する「精読力」の両方が求められます。
これらのポイントを踏まえ、具体的な参考書ルートと学習法を詳しく見ていきましょう。
共通テスト英語の全体像と攻略ポイント
共通テスト英語は、リーディングとリスニングの2つのセクションで構成され、それぞれ100点満点、合計200点満点です。大学によっては、リーディングとリスニングの配点比率が異なる場合があるため、志望大学の募集要項を必ず確認しましょう。
リーディング(80分/100点)
長文読解が中心となり、合計で約6,000語程度の英文を読み解く必要があります。 出題形式は、図やグラフを読み取る問題、Webサイトや広告文を読み取る問題、物語文や論説文など多岐にわたります。 求められる能力:
- 語彙力: 日常的な語彙から専門的な語彙まで幅広く対応できる力。
- 文法知識: 正しい英文構造を理解し、文の意味を正確に捉える力。
- 速読力: 大量の英文を限られた時間で素早く読み、必要な情報を抽出する力。
- 情報処理能力: 図表や複数のテキストから情報を統合・判断する力。
リスニング(約30分/100点)
すべての問題が2回読み上げられます(一部の問題は1回のみ)。アメリカ英語、イギリス英語の発音が出題されることもあります。 会話、アナウンス、講義など、さまざまなシチュエーションでの英語を聞き取る問題が出題されます。 求められる能力:
- 聞き取り能力: ナチュラルスピードの英語を聞き取り、内容を理解する力。
- 語彙力・文法知識: 聞き取った内容を理解するための基礎知識。
- 推測力: 文脈から意味を推測する力。
- 集中力: 長時間集中して聞き続ける力。
【レベル別】共通テスト英語 参考書ルート徹底解説
ここからは、あなたの現在の英語力に合わせて、共通テスト英語で高得点を狙うための具体的な参考書ルートをご紹介します。自分のレベルを見極め、適切なルートを選びましょう。
Phase 1: 英語基礎固め(偏差値40〜50台向け)
この段階では、共通テスト英語の土台となる「単語」「文法」「英文解釈」の基礎を徹底的に固めます。焦らず、一歩一歩着実に進めることが重要です。
- 単語帳: - 『ターゲット1200』または『システム英単語Basic』 - 目的: 中学レベルから高校基礎レベルの単語を網羅し、基本的な語彙力を身につける。 - 使い方: 1日100単語を目安に、意味を瞬時に言えるまで反復学習します。付属の音声CDを活用し、発音も同時に覚えることで、リスニング対策の基礎にもなります。
- 文法書: - 『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』 - 目的: 英語の5文型や時制、助動詞といった基本的な文法事項を、中学レベルから学び直す。 - 使い方: 講義形式で分かりやすいため、読み進めるだけでなく、練習問題を必ず解き、理解度を確認します。 - 『英文法ポラリス1 英文法・語法・イディオム』または『Next Stage 英文法・語法問題』 - 目的: 共通テストレベルで必要な文法知識を問題演習を通じて定着させる。 - 使い方: 各単元の解説を読み、問題を解きます。間違えた問題は解説を熟読し、なぜ間違えたのかを理解することが重要です。数周繰り返すことで、知識を盤石にします。
- 英文解釈: - 『入門英文解釈の技術70』または『基礎英文解釈の技術100』 - 目的: 一文一文を正確に読み解くための「精読力」を養う。共通テストの長文読解の土台となります。 - 使い方: 英文の構造(SVOCMなど)を意識しながら和訳し、自分の和訳と参考書の解説を比較します。特に、SVOCMの振り分けや句・節の働きを意識して学習しましょう。
Phase 1の学習目標
- 単語帳を完璧にし、基礎的な英文をスラスラ読めるようになる。
- 文法の基本事項を理解し、簡単な文法問題なら解けるようになる。
- 一文一文の構造を正確に把握し、和訳できるようになる。
Phase 2: 共通テスト対策本格化(偏差値50〜60台向け)
基礎固めがある程度完了したら、いよいよ共通テストの形式に慣れ、実践的な力を養う段階です。ここでは、速読力とリスニング力の強化に重点を置きます。
- 単語帳: - 『ターゲット1900』または『システム英単語』 - 目的: 共通テストレベルから難関大レベルの単語を習得し、語彙力をさらに強化する。 - 使い方: Phase 1で使った単語帳と並行して、または基礎単語が完璧になった後に取り組みます。単語の意味だけでなく、派生語や類義語、多義語にも注目し、文脈の中で意味を理解する練習をします。
- 共通テスト形式問題集(リーディング): - 『大学入学共通テスト 英語リーディング 実践問題集』(Z会、河合塾、駿台など) - 目的: 共通テストの出題形式に慣れ、時間配分や問題の解き方を学ぶ。 - 使い方: まずは時間を計って本番と同じように問題を解きます。その後、答え合わせをして解説を読み込み、間違えた問題だけでなく、正解した問題でも「なぜその選択肢が正解で、他の選択肢が間違いなのか」を論理的に分析します。
- 長文読解・速読対策: - 『速読英単語 必修編』または『英語長文レベル別問題集 4 共通テストレベル』 - 目的: 語彙力と長文読解力を同時に鍛え、速読力を向上させる。 - 使い方: 『速読英単語 必修編』は、長文を読みながら単語を覚える効率的な参考書です。音声を活用し、シャドーイングや音読を繰り返すことで、英語を英語の語順で理解する力を養います。『レベル別問題集』では、様々なテーマの長文に触れ、問題形式に慣れることを目指します。
- リスニング対策: - 『大学入学共通テスト 英語リスニング 実践問題集』(Z会、河合塾、駿台など) - 『速読英単語 必修編』の音声 - 目的: 共通テスト形式のリスニング問題に慣れ、聞き取り能力を向上させる。 - 使い方: 実践問題集は、時間を計って問題を解いた後、スクリプトを確認しながら、聞き取れなかった箇所や理解できなかったフレーズを重点的に学習します。単語帳の音声や長文の音声を繰り返し聞き、シャドーイングやディクテーションを行うことで、英語の音とリズムに慣れることが重要です。
Phase 2の学習目標
- 共通テストレベルの単語・熟語を習得し、スムーズに読み進められる。
- 共通テストリーディングの形式に慣れ、時間内に問題が解ききれるようになる。
- 共通テストリスニングの形式に慣れ、聞き取れない箇所を減らす。
Phase 3: 高得点・安定化(偏差値60台後半〜向け)
この段階では、共通テストの過去問演習を中心に、応用力と実戦力を高めます。苦手分野の克服と、より効率的な解法の確立を目指しましょう。
- 共通テスト過去問: - 『共通テスト過去問レビュー 英語リーディング/リスニング』 - 目的: 共通テストの傾向を把握し、本番での得点力を最大化する。 - 使い方: 最低でも3年分、できれば5年分以上の過去問を解き、時間配分の調整や、自分の苦手な問題形式・分野を特定します。特に、時間内に解き終わらない場合は、どの段階で時間をロスしているのかを詳細に分析し、改善策を立てましょう。
- 共通テスト予想問題集: - 予備校が出版している共通テスト予想問題集(数冊) - 目的: 過去問だけでは補いきれない出題パターンや、最新の傾向に対応する。 - 使い方: 過去問と同様に、時間を計って解き、採点後に徹底的に復習します。特に、自分が苦手とする形式の問題を重点的に解き、対策を練りましょう。
- 難易度の高い長文問題集(二次対策と並行): - 『ポラリス2 英語長文』(共通テストレベルよりも難しめ) - 志望大学の過去問 - 目的: より複雑な構文や抽象的なテーマの英文にも対応できるよう、読解力を鍛える。 - 使い方: 共通テスト対策と並行して、志望大学の二次試験レベルの長文問題にも挑戦することで、より高度な読解力と情報処理能力を養います。
Phase 3の学習目標
- 共通テスト英語で常に目標点数を安定して取れるようになる。
- 時間配分が最適化され、見直し時間を確保できるようになる。
- 苦手分野を克服し、どのような問題にも自信を持って対応できるようになる。
各参考書ルートの進め方と学習計画
学習計画の立て方
- 長期計画: 共通テスト本番までの期間を逆算し、Phase 1〜3の各段階にどれくらいの期間をかけるかを大まかに決めます。 - 例: 高2の冬〜高3の夏休み前までPhase 1、高3の夏休み〜冬休みまでPhase 2、冬休み〜共通テスト本番までPhase 3。
- 週間計画: 1週間でどの参考書のどの範囲を学習するかを具体的に決めます。例えば、「月・水・金はリーディング、火・木・土はリスニング」など、バランスよく組み込みましょう。
- 1日の学習: 1日の学習時間を決め、各科目に割り振ります。英語は毎日少しずつでも触れるようにしましょう。
復習の重要性
一度解いた問題や覚えた単語も、時間が経てば忘れてしまいます。「エビングハウスの忘却曲線」を意識し、定期的な復習を取り入れましょう。
- 1日後、1週間後、1ヶ月後など、間隔を空けて繰り返し復習する。
- 間違えた問題は、印をつけておき、完璧に理解できるまで何度も見直す。
- 単語帳は、最後まで進んだらまた最初から繰り返す。
共通テストと二次対策のバランス
共通テストと二次試験では、求められる英語力に共通する部分もあれば、異なる部分もあります。
- 共通する部分: 単語、文法、構文解釈といった基礎力は、どちらの試験にも不可欠です。
- 異なる部分: - 共通テスト: 速読力、情報処理能力、リスニング力、マーク式対応力。 - 二次試験: 和訳、英作文、自由英作文など、記述力や論理的思考力が求められることが多いです。
共通テスト対策で培った基礎力や読解力は、二次試験にも大いに役立ちます。特に、難関大学を目指す場合は、共通テスト対策と並行して、志望大学の二次試験過去問にも早期から取り組み、傾向と対策を練ることが重要です。共通テストの傾向に合わせた速読トレーニングも継続しつつ、二次試験で問われる精読力や記述力も同時に磨いていきましょう。
Q&A:共通テスト英語に関するよくある質問
Q: 共通テスト英語の目標点数はどれくらいに設定すべきですか?
A: 志望大学の受験科目や配点、合格最低点によって異なりますが、一般的にはリーディング・リスニング合わせて160点(8割)以上を目指すと有利です。特に難関大学を目指す場合は、180点(9割)以上を目標に設定することをおすすめします。自分の得意科目と苦手科目を考慮し、総合点で合格最低点を上回れるよう戦略的に目標点を設定しましょう。
Q: 共通テスト英語はいつから本格的に対策を始めるべきですか?
A: 英語の基礎力(単語・文法・構文解釈)がある程度固まっていれば、高校2年生の冬休み頃から共通テスト形式の問題演習を始めるのが理想的です。遅くとも高校3年生の夏休みには本格的な対策を開始し、秋以降は過去問や実践問題集の演習量を増やしていくことをおすすめします。早期から基礎を固め、段階的に実践演習に移ることで、着実に得点力を伸ばせます。
Q: 共通テスト英語のリスニング対策で最も効果的な方法はなんですか?
A: 最も効果的な方法は「毎日継続して英語を聞くこと」と「シャドーイング・ディクテーション」です。共通テスト形式の問題を解くだけでなく、単語帳の音声や英語ニュース、TED Talksなども活用し、様々な英語に触れる機会を増やしましょう。聞き取れない部分をスクリプトで確認し、その音声に続いて発音するシャドーイングや、聞き取った英文を書き取るディクテーションは、聞き取り能力と発音・リズム感を同時に鍛えるのに非常に有効です。
Q: 共通テスト英語の長文読解で時間が足りない場合どうすればいいですか?
A: 長文読解で時間が足りない場合、まずは「速読力」と「情報処理能力」の向上に焦点を当てましょう。具体的には、普段の演習から時間を計って解く習慣をつけ、1文ずつではなく、意味の塊で読み進める練習(スラッシュリーディング)を取り入れます。また、問題文を先に読んでから本文を読む、選択肢を比較する際に本文のどの部分に対応するかを確認するなど、効率的な情報抽出の練習も重要です。多読と音読を繰り返すことで、英語を英語の語順で理解する力を高め、返り読みを減らすことも有効です。
まとめ
共通テスト英語で高得点を取るためには、やみくもに参考書に取り組むのではなく、自分のレベルに合わせた適切な「参考書ルート」と「学習計画」が不可欠です。
この記事で紹介したルートを参考に、
- Phase 1: 英語の基礎(単語、文法、英文解釈)を徹底的に固める
- Phase 2: 共通テスト形式の問題に慣れ、速読力とリスニング力を鍛える
- Phase 3: 過去問演習で実践力を高め、高得点を安定させる
という3つの段階を踏んで、着実にステップアップしていきましょう。
共通テスト英語は、大学受験の鍵を握る重要な科目です。ぜひこの記事を参考に、計画的な学習を進め、目標達成に向けて努力を続けてください。
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